(株)レクザムでは、レーザ照射によって、識別情報を基板にダイレクト印字するオートレーザマーカ『Watson QR-800』を展示紹介していた(写真22)。
インライン対応のオートマチックトレーサビリティーシステムを構築できる製品で、QRコード対応で、限られたスペースに、大容量の情報を記録可能。画像処理技術による位置補正で、狭い場所へもずれることなく印字する。1秒間に最大30文字のハイスピード印字によって、生産ラインを止めることなく瞬時に記録できる。また、内蔵カメラが基板の表裏、搬送方向を確認する他、印字した情報が読み取り可能であるかを判断。識別情報の重複を防止する機能も備えている。
なお同社では、EMS展にも出展し、その豊富な実績を紹介していた。
TM人事労務コンサルティング(株)は、中小企業・小規模事業者などの生産性の向上のための設備投資など、「新規ビジネスモデルの構築を支援する経費の一部を補助」する、「ものづくり補助金」の無料相談ブースを設置(写真23)。この窓口では、同社が豊富に有する実例の紹介から、申請を満たすための要件などについて詳細な説明を行っていた。
京都開催の企画として行われた「EMS展」では、まず、多摩パーツ(株)が、(株)村田製作所、VISHAY社、CTC社の各社の電子部品を展示していた(写真24)。
台湾のメーカーであるCTC社が製造するDC-DCコンバータはラインアップが豊富で、世界中で高い評価を得ており、かつ、標準納期も安定し、入手性に優れているという。多摩パーツでは、緊急調達の相談や、部品の置き換え提案も行っている。
FPGAを中心とした外国製半導体の販売・技術サポートを行う(株)PALTEKでは、各種機能ICを中心に紹介。今日では部品調達の難しさから、代替品に関する相談などが増えているという。さらにブースでは、(株)プラックス製の、液体レンズを用いた小型分離ヘッドグローバルシャッタカメラも紹介され、同レンズのオートフォーカス デモも行われていた(写真25)。
(株)プリバテックでは、同社開発のリアルタイム基板検査システム『Satis AI』を紹介(写真26)。
同システムはAIを搭載しており、優れた補正機能と判断能力があるため、作業中や搬送中の基板を止めることなくリアルタイムでの検査が可能。部品情報の登録→基板と部品のマッチング→検査基板選択で基盤が画面に入ると検査を開始する。ポカミスの撲滅や、目視検査の自動化、検査データ作成の省力化、導入コスト・工程の抑制を実現する。
「EMS展」におけるマランツエレクトロニクス(株)のブースでは「後工程」にクローズアップし、同社グループの、EMS事業を担う全国4拠点の技術を紹介(写真27)。
(株)宮古マランツからはディスクリート自動挿入、(株)千厩マランツからはBGAリワーク作業、(株)エムイーエスからはプレスフィットコネクタ実装、(株)熊本マランツからはUVコーティング自動塗布作業、それぞれに関する展示・説明が行われていた。
さらに、実装技研の河合一男氏による無料セミナー『はんだ付け不良対策と生産効率改善』も、みやこめっせ内の工芸実技室で行われた。
「不良を作らない工法」、「新しい設計・部品」、「生産効率改善等の事例紹介」といった切り口で、工法の変更によるコストの改善、国内回帰の量産現場のコスト改善実績の事例紹介などについて講演され、多くの受講者が参加した(写真28)。セミナー後には「個別相談会」も行われ、こちらも盛況となっていた。
2023年の『実装組立プロセス技術展』は、まず3月に静岡、続いて5月に北九州、8月には盛岡、11月に岡山で、と、4回の開催が予定されている。日程と開催場所については本誌でもご紹介する。
- 会社名
- Gichoビジネスコミュニケーションズ株式会社
- 所在地
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