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テクニカルレポート
2016.06.23
3次元実装モジュールと相互設計のプラットフォームへの取り組み
CAD/CAM融合ツール『START』
(株)ファースト

 

図13 解析モデルのインタフェース例

  また冒頭述べたとおり、ユーザー自らが自由にカスタマイズできる環境として『SSF』という名称のデータベースを公開している。さらに、配置・登録されているデータに対して、ある特定の処理を実行させるスクリプト言語『SeF』(START Execute Format)の提供も行っている。たとえば、製造装置を『START』で制御することで、管理やメンテナンスのコスト削減、独自機能を内製化することにより、簡易的な作業の半自動化による工数削減、人的編集差異低減、競合との差別化、技術情報流出防止など、様々な利点が見込まれる(図14)。

図14 一元管理運用例

最後に

本稿では、3次元実装機能や立体的な組み合わせができる新しい考えの『モジュール』という属性を紹介した。今後は、より複雑な構造を簡易に作成できるように操作性を向上させるなど、さらに磨きをかけて行く予定である。

 また、相互設計のプラットフォームとしてチップ・パッケージ・ボードの同一データ化、ダイレクト・インタフェース、CAD/CAM融合ツールの有効性、ユーザー自ら行えるカスタマイズ環境などを紹介した。一本のツールで様々な業務に活用できるという特徴をもっているので、設計と製造部門を抱えているメーカーなどは、どちらかが業務多忙の時、ツールが同じということで、もう片方の部門から支援が受けられる。昨今の厳しい経済状況を考慮すると、人とツールの有効活用という意味で、注目されているツールである。

 

会社名
(株)ファースト
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