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テクニカルレポート
2014.07.29
身近に見る環境対応の実態 その1
特定非営利活動法人 日本環境技術推進機構 横浜支部

(5)トイレ
トイレに使用する便器の洗浄水は、以前は1回で20Lの水を使用していたが、現在は4.8Lの節水型のトイレが出現しているものの飲料水をトイレに使っているのであるからもったいない話でもある。国によっては、洗浄水量規制があり、1回あたり4.8~9Lの水量規制が存在する(写真16)。またトイレの洗浄水に下水処理水(再生水)を活用して飲める水を使わない例も実践されている。あるいは、洗浄水を全く使用しないウオーターフリーのトイレも登場している(写真17)。

写真16 洗浄水を1.9L削減(米国・アトランタ空港)

 写真17 洗浄水を全く使用しないシステム(中国・北京空港)

(6)ホテル
 資源の有効活用やごみの削減のためにホテルでも様々な取り組みがある。石鹸やシャンプーは詰め替えタイプの液状製品を使用する例が多くなってきており、さらにホテルで提供されるアメニティグッズに関しても、自分で持参して使用しなかった場合には、その旨をホテルに連絡するとホテルが取り組む環境保護運動に寄付される、というような活動を実施している例もある(写真18)。

写真18 環境配慮を要請する、ホテル側のいろいろなアイデア

写真19 簡易封筒

(7)簡易封筒
 封筒をなくして、裸のまま端をテープで止めるような簡易封筒が環境報告/CSR報告書などの配布に多様されるようになっている(写真19)。封筒を使う必要がなく、その分、紙の使用量が減り、森林伐採の量を減ることになる。紙を白色にするには、化学薬品を使って漂白する必要があるが、企業によっては、封筒に未晒しの紙を使っている例もある。環境負荷の少ない未晒紙で十分である。

 

2.リユース

 古いレールをホームの建材としてリユースしている事例がある。明治時代のレールを活用し、現在も立派に建材として活用されているのであるから驚きである(写真20、写真21)。

写真20 レールの再利用(リユース)(JR有楽町駅)

写真21 レールの再利用(リユース)(富士急行河口湖駅)

 

 

 

 

会社名
特定非営利活動法人 日本環境技術推進機構 横浜支部
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