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テクニカルレポート
2014.07.29
身近に見る環境対応の実態 その1
特定非営利活動法人 日本環境技術推進機構 横浜支部

写真4 冷蔵庫に添付されたグリーンマーク

 日本でも、EUのRoHS指令の施行日にあわせてJISでマークを規定し、電子機器に6物質のどれかが含有していると含有表示のマーク(R:オレンジマーク)の添付または表示の義務が必要となっており、もし不含有であればグリーンマーク(G)を表示しても良いとする規定(J-MOSS)となっている。
 写真4は冷蔵庫のドアの裏蓋に表示されたマークで、不含有を示すグリーンマークが使用されている。PCのカタログなどにもグリーンマークを表示している例を見ることができる。

カタログ/パンフレットを見ると…

  商品の購入にあたっては、カタログやパンフレットなどを見て、性能などを比較し、価格を見比べて購入するのが一般的ではないかと思う。そのカタログやパンフレットも最近は環境マークが表示されるようになってきている。企業の姿勢を示す会社案内などのカタログの印刷に対して、写真5に示すように環境配慮(植物油インキ、VOCフリーインキ、水なし印刷、適正に管理された森林認証紙の使用など)をしていることを示すマークの表示がある。裏表紙に記載されるケースが多い。また、ペットボトル、空き缶、包装紙等の容器包装にもさまざまな環境マークがついている。

写真5 環境配慮した印刷

ノンフロン対策

 以下に、冷蔵庫を一例にして環境対応について説明しよう。
 フロンは冷蔵庫やエアコンの冷媒などに使用されていたが、オゾン層を破壊することが判明して以来、世界規模で脱フロン対策が実施された。エレクトロニクス業界で、グローバル規模で環境対策を実施したのは、この脱フロン対策からであった。実装業界では当時、実装された基板を洗浄するのにフロン洗浄が一般的に使用されていたが、オゾン層破壊物質の原因物質として判明したことにより、脱フロン活動が推進された。
 一方、冷蔵庫・冷凍庫などに使用されていたフロン冷媒は、代替フロンヘと代替された。しかし代替フロンは温室効果ガスに該当するため、結果的には代替フロンからフロンを使用しないノンフロンとして、写真6に示すようにイソブタンの冷媒を採用した冷蔵庫となった。冷蔵庫のドアの裏には表示があり、ノンフロン冷凍冷蔵庫を記載されている。冷媒にはR600aと記載され、封入量も記載されている。R600aはイソブタンの冷媒のことである。断熱発泡ガスにはシクロペンタンが使用されていることも表示され、いずれもノンフロンタイプの冷媒と断熱材が使用されている。また、街頭などで見かける自動販売機には写真7に示すようなマークが添付されているものもある。これはノンフロンであることを示すマークでもある。自動販売機も脱フロンが進展した。

写真6 ノンフロン冷凍冷蔵庫

写真7 ノンフロン自動販売機

【解説03】フロンとは? 
 一般名称 フレオン(日本ではフロン)で知られる物質は、1928年にアメリカのトーマス・ミッジリー・ジュニアによってはじめて合成され、冷蔵庫の冷媒として開発された。無毒かつ不燃性であることに加え、安定した物質の上に液化しやすい『夢の物質』ともいわれた。フロンは構造式的には『水素 (H)』『フッ素 (F)』『炭素 (C)』『塩素 (Cl)』の4つの元素の組み合わせによって、三つのグループ、つまり、
①クロロフルオロカーボン
(CFC=Chloro Fluoro Carbon)
②ハイドロクロロフルオロカーボン
(HCFC=Hydro Chloro Fluoro Carbon)
③ハイドロフルオロカーボン
(HFC=Hydro Fluoro Carbon)
からなる。
 おのおののグループにも各元素の付き方によって種類が多くある。また、混合物で使用される場合もあり、主に冷媒、洗浄剤、発泡剤、噴射剤などで使用されている。

 

 

 

 

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特定非営利活動法人 日本環境技術推進機構 横浜支部
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