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テクニカルレポート
2014.07.29
身近に見る環境対応の実態 その1
特定非営利活動法人 日本環境技術推進機構 横浜支部

写真8 ヒートポンプ式自販機

 また、最近の自動販売機は、低炭素社会構築を意識して、省電力と二酸化炭素排出量を削減に寄与するヒートポンプ方式が採用されるようになり、たとえば『地球にやさしいヒートポンプ自販機』といったうたい文句が表示されるケースが多くなってきた(写真8)。

スリー・アール(3R)の実践

 ごみの発生抑制(リデュース)や物の再使用(リユース)、再使用できないものを再資源として再生利用(リサイクル)することに優先的に取り組む『3R』が日本で2000年頃に本格的に取り入れられた。
 再生資源利用促進法が1991年10月に制定されたことから、毎年、10月を『3R推進月間』として活動を実施している。また、『3R』は2004年のシーアイランドサミット(米)で、日本が提案したもので、製造現場で実践されている整理・整頓・清潔・清潔・躾の『5S』と同様、『3R』も世界規模で知られるようになった。
 『3R』は、廃棄物の発生を減らし(Reduce)、再使用(Reuse)、再資源化(Recycle)する3つのRから由来し、マークを作成し、かつ国際シンポジウムも開催して海外に対してもPR活動を推進している(写真9~写真10)。 

写真9 3Rのマーク

写真10 国連大学で開催された3Rの国際会議

 まずは、減量することが重要で、使える部品や材料があれば再使用して資源の無駄使いを避け、最後に再資源化して再生利用の道を開くのというのが大事で、『3R』としての運動となっている。
 これは優先度の高い順番となっている。『3R』の実践により、2000年度、日本で消費された資源の量は約21億トンであったものが2009年度は約15億トン、約3割も減ったことになり、付加価値の高い資源の循環利用を拡大することも資源小国日本にとって重要である。
 この『3R』に加え、さらに、ごみになるものを買わない(Refuse/リフューズ)や、修理(Repair/リペア)して長く使用するなどを加えて『5R』ともいわれる。これは、NPOなどが『脱使い捨て』『リユース優先社会』を目指し、3Rに2Rを追加した運動を展開している例がある。以下に具体的な3Rについて身近な例を紹介しよう。

 

 

 

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特定非営利活動法人 日本環境技術推進機構 横浜支部
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