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テクニカルレポート
2014.10.31
製造現場を効率化させる プログラマブルコントローラ 『FP7』
パナソニック デバイスSUNX(株)

6.⑥復旧工数を『省』

 装置が稼動している現地でメンテナンスを実施し、プログラムを変更した際に、装置の歩留まりが悪くなるなど、予期していない不具合が発生する場合がある。プログラムを変更前に戻せば改善されるが、変更前のプログラムを保存し忘れたり、また変更箇所が分からなくなったりと現場で早急な対応が必要である。最悪の場合、製造装置を止めなければならない状況もあり、効率的な製造を続けるためには、稼動を継続する必要がある。本製品は実行用と保存用の2つプログラムを保存でき、もしもの際は、保存用プログラムを実行用に復旧させることが可能である。現地でのメンテナンスには実行用プログラムのみを変更することで、いつでも保存プログラムに戻ることができる。また、改善された実行用プログラムで安定した稼動を確認後に保存用プログラムにコピーすることで、常に安定して稼動するプログラムに戻ることが可能となる(写真8)。

写真8

  一方、装置のプログラムの改善を開発側で行う場合がある。装置はすでに海外にあるためプログラム変更後、実装置でのデバッグが十分でないことも考えられる。改善したプログラムは現地に送られ、SDメモリカードを介してバージョンアップを行う。その際、SDメモリカード内のプログラムを仮運転し、装置の動作を確認後に本製品の実行用プログラムを上書きする確認工程を可能とした。もし、SDメモリカード内に格納されている改善プログラムに問題がある場合は、SDメモリカードを引き抜けば、もとの運転を継続する(写真9)。

写真9

 

会社名
パナソニック デバイスSUNX(株)
所在地