ビジネスコミュニケーションを加速する
BtoB ニュース専門サイト | ビジコムポスト

テクニカルレポート
2014.10.31
製造現場を効率化させる プログラマブルコントローラ 『FP7』
パナソニック デバイスSUNX(株)

2.②デバッグ時間を『省』

 ラダープログラムを作成後、実際の装置の稼動にはデバック作業が必要となる。デバッグ作業は、装置の駆動部のタイミング調整やセンサ入力をトリガとした次の動作へのタイミング調整など、タイミングに関わる内容が多い。本製品は、各接点間の微小なタイミングを見える化するタイムチャート機能に対応し、デバッグを容易にしている(写真3)。

写真3

3.③セキュリティ対策工数を『省』

  プログラマブルコントローラには必ずプログラムが必要となる。いいかえれば、装置の稼動に対して組まれたプログラムに大きな価値がある。近年、付加価値の高い製造装置がコピーされ、同じような装置が稼動している問題が上げられる。
 従来は、プログラムがコピーされないように、プログラムを編集する際にパスワードを設定し、簡単に編集、コピーができないようにしていた。
 しかし、完全にコピーを防ぐことができないため、今回新たに電子キー設定を可能とした。『コピーを防ぐ』より『コピーされても動作しない』に考え方を変え、プログラム資産を守ることとした。具体的には、『FP7』の本体に電子キーを設定し、プログラム内の電子キーと一致した場合のみに稼動となる。プログラムをコピーされてしまっても、新しい『FP7』では正しい電子キーが設定されていないため、装置を稼動しようとしても『FP7』はエラーを発生し、稼動状態へ移行しない。また、プログラムは電子キーで暗号化されるため、解読も不可となる(写真4)。

写真4

4.④稼動監視を『省』

『FP7』本体はSDメモリカードインタフェースがあり、製造装置の稼働状況やトレーサビリティデータをSDメモリカードへファイル形式で格納することが可能である。Ethernet経由にて格納したファイルをPCへ読み出し、表計算ソフトでグラフ化するなど、応用的な使い方ができる(写真5)。

写真5

 

会社名
パナソニック デバイスSUNX(株)
所在地