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テクニカルレポート
2024.02.19
第4回 実装・組立プロセス技術展2023

 (株)レクザムでは、レーザ印字でトレーサビリティを簡単、確実に行う、QRコード対応のオートレーザマーカ『Watson QR-800』を紹介していた(写真23)。

本製品は、識別情報をレーザ照射で基板にダイレクト印字するレーザマーキング装置。インライン対応のオートマチックトレーサビリティーシステムを構築でき、QRコード対応であるため、限られたスペースでも大容量の情報を記録することができる。また、画像処理技術による位置補正で、狭い場所についても、ずれることなく印字可能。1秒間に最大30文字のハイスピード印字によって、生産ラインを止めることなく、瞬時に記録する。さらに、内蔵カメラが、基板の表裏、搬送方向を確認する他、印字した情報が読み取り可能であるかどうかを判別する。加えて、印字コードを記憶し、印字前に重複チェックを実施。特定基板で同一シリアル番号が検出された際に警告メッセージを表示する「識別情報の重複防止機能」、感覚的に行える「簡単ティーチング機能」も備えている。

写真23 オートレーザマーカ『Watson QR-800』

 

 KnK(株)ではX線チップカウンタ『HAWKEYE2000』を紹介していた(写真24)。

リール内の電子部品を4リール(180mm)を同時に、99.9%の高精度、かつ、8秒と高速にカウントする製品。リールは登録なしでもカウント可能で、画面操作も簡単。スピーディな計測で、効率の向上化に貢献。ピッチ登録といった手間も不要で、カウントミスの軽減を実現するなどヒューマンエラーも削減。4リールセンサによってシール貼り付けミスを防止し(オプション)、さらに、放射線漏れを保護する遮蔽構造、二重安全システムの採用、ドア用ライトカーテンセンサの付属など、安全性にも配慮されている。

写真24 X線チップカウンタ『HAWKEYE2000』

 

また、今回の展示では、各社の製品を組み合わせた「塗布プロセスゾーン」が設置されていた(写真25)。 防湿コーティングの密着性向上に貢献する、日本プラズマトリート(株)の大気圧プラズマ表面処理装置『SPT-3』、フッ素系塗布液、UV系塗布液の塗布に適した装置であるアルファーデザイン(株)製防湿剤塗布装置『ACM-400』、防湿剤の自然乾燥時間を大幅短縮可能な、アントム(株)製の搬送タイプ急速乾燥炉『ELNASシリーズ』、自動ティーチング機能を搭載した、マランツエレクトロニクス(株)のUVコーティング剤両面同時検査装置『D22XUV-350L』を並べて展示し、注目を集めていた。

写真25 「塗布プロセスゾーン」の展示

 

 (株)ノード・コーポレーションは、相談コーナーを設け、設備更新時に不要になった設備、工場/倉庫に保管されている遊休設備、余剰設備の買い取りを案内していた(写真26)。

対象となるのは、ローダ、アンローダ、コンベア、チップマウンタ、印刷機、塗布機、検査装置、リワーク装置、基板分割装置、リフロー装置、自動はんだ付け装置など、となっている。

写真26 (株)ノード・コーポレーションの相談コーナー

 

 TM人事労務コンサルティング(株)は、中小企業、小規模事業者などの生産性の向上のための設備投資など、「新規ビジネスモデルの構築を支援する経費の一部を補助」する、「ものづくり補助金」の無料相談ブースを設置していた(写真27)。

この窓口では、同社が豊富に有する実例の紹介から、申請を満たすための要件などについて、ユーザーのニーズや課題に合わせてサポート。多くの来場者に詳細な説明を行っていた。

写真27 TM人事労務コンサルティング(株)のブース

 

なお、2024年の『実装組立プロセス技術展』は、まず4月11日(木)〜12日(金)に第一弾として群馬県のGメッセ群馬で、続いて7月10日(水)〜11日(木)に愛知県の名古屋市中小企業振興会館、第3弾は9月18日(水)〜19日(木)に福島県のビックパレット福島、そして第4弾は11月28日(木)〜11月29日(金)に熊本県のグランメッセ熊本で、と、4回の開催が予定されている。

会社名
Gichoビジネスコミュニケーションズ株式会社
所在地