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テクニカルレポート
2023.11.21
第3回 実装組立プロセス技術展2023

(株)弘輝テックでは、卓上型スプレーフラクサ『ULTIMA-SSP』、卓上型はんだ付け装置『ULTIMA-TRZ』などを紹介(写真20)。

これらの製品は同社のセレクティブはんだ付けシリーズで、省スペースな卓上型はんだ槽ユニット。予備はんだ槽に載せ替え可能で、はんだ付け不良率の低減を実現し、セル生産に対応。ワンタッチ簡単操作を実現しており、はんだこて工程の置き換えに適し、廃棄はんだの削減(ドロス減少)に貢献する。

スプレーフラクサ『SpROBO』の『ULTIMA-SSP』は最適条件で高効率にフラックス塗布が可能。

はんだ付け装置『TakuROBO』の『ULTIMA-TRZ』は多彩なモードで手はんだ、レーザはんだの品質改善を実現。

また同シリーズのオールインワンモデル『NEO-L』の『ULTIMA-NEO-L』はスプレーフラクサとはんだ槽を1台に集約した製品となっている。

写真20 (株)弘輝テックの展示

 

マランツエレクトロニクス(株)の2番目のブースでは、下面3D検査装置『X02WB-350』を展示していた(写真21)。

ディップ検査に特化した、自立型オフラインの下面フル3D検査装置で、ノイズの少ない3D画像を取得し、安定した検査を実現。①フィレット体積を計測し、はんだ過多・過少の検出、②PIN測長による、PIN高さ不良(つの・部品浮き)の検出、③検査で得られた結果をデータベースへ保存し、画像確認が行えるトレーサビリティソフト「キャッチシステム」(オプション)に対応、などの特徴を有している。

写真21 下面3D検査装置『X02WB-350』

 

日本プラズマトリート(株)では、インライン処理に特化した大気圧プラズマ技術『Openair Plasma』と、プラズマコントロールユニット(PCU)を紹介(写真22)。

同社のプラズマ装置の標準構成はジェネレータ、トランス、プラズマノズルを含んでおり、ジェネレータにはコンパクトタイプと量産・マルチノズル用のシステムを用意している。構成は、用途に合わせ、ノズルの選定や複数ノズルを追加するなどのカスタマイズが可能。電源とドライエアのみで稼働できる。

プラズマコントロールユニットは、様々な制御・監視機能を搭載し、プラズマ処理の質と再現性を常に高く保つように設計されている。また、ジェネレータへ接続することで、プロセスデータの可視化ができる他、オプションのEtherCATやその他バスシステムを介してデータを外部出力した、ログ管理を可能としている。

写真22 大気圧プラズマ技術『Openair Plasma』とプラズマコントロールユニットに関する展示

 

アルファーデザイン(株)の2番目のブースでは、基板防湿剤塗布装置『ACM-400』を紹介(写真23)。

同社従来機『ACM-300L』がグレードアップし、高粘度・低粘度・UV系・微細塗布など多彩なコーティングを可能にした製品。新フィルムコートノズルをはじめ、オプションで、UV塗布液・フッ素・微細塗布に対応し、多彩な塗布ヘッドから選択搭載できる。誰でも簡単かつ確実なプログラム作成が可能で、最新のコントローラの搭載によってアイドリングタイムを短縮し、生産性の向上に貢献する。

写真23 基板防湿剤塗布装置『ACM-400』

 

アントム(株)では、超小型搬送式予備加熱炉『HAS-1016』を紹介していた(写真24)。

乾燥・硬化・リフロー前の予備加熱に最適な1ゾーンの加熱炉で、恒温槽から入れ替えることにより、自動化・省人化・安定性を実現(搬送式なので昇温1回で、ランニングコストの削減に貢献)。独自の加熱方式(遠赤外線+熱風の加熱方式)により、大幅に電力を削減する他、ピッチ送り搬送で長時間停止加熱に対応。一定時間の搬送と停止を繰り返すことが可能で、あらゆる加熱用途に対応できるため、実験・研究開発にも最適な製品となっている。

写真24 超小型搬送式予備加熱炉『HAS-1016』

 

(株)レクザムでは、オートレーザマーカ『Watson QR-800』を紹介(写真25)。

本製品は、識別情報をレーザ照射で基板にダイレクト印字。インライン対応のオートマチックトレーサビリティーシステムを構築でき、QRコード対応で限られたスペースで大容量の情報を記録することができる。また、画像処理技術による位置補正で狭い場所へもずれることなく印字。1秒間に最大30文字のハイスピード印字によって、生産ラインを止めることなく瞬時に記録する。さらに、内蔵カメラが基板の表裏、搬送方向を確認する他、印字した情報が読み取り可能であるかを判別する。識別情報の重複防止機能も備えているのも大きな特徴である。

写真25 オートレーザマーカ『Watson QR-800』

 

TM人事労務コンサルティング(株)は、中小企業・小規模事業者などの生産性の向上のための設備投資など、「設備投資やシステム構築による新製品開発や生産性向上が対象」の「ものづくり補助金」、「ポストコロナ時代に対応する新たな事業再構築が対象」の「事業再構築補助金」の無料相談ブースを設置(写真26)。物価高騰で設備投資が難しいとされる今を乗り切る補助金・助成金に関する詳細な説明が行われていた。

写真26 TM人事労務コンサルティング(株)のブース

会社名
Gichoビジネスコミュニケーションズ株式会社
所在地