ビジネスコミュニケーションを加速する
BtoB ニュース専門サイト | ビジコムポスト

テクニカルレポート
2025.07.28
第17回 実装・組立プロセス技術展2025 長岡開催

 (株)マルコムは、リフローチェッカシリーズで最薄となる新しいコアユニットのスリムリフローチェッカ『SRC-1』を紹介していた(写真16)。

本製品は、最薄 ・ 最小 ・ 最軽量を実現したコアユニットによって耐熱ケースをスリム化できるので、さまざまな加熱炉で使用することができる他、電池は市販のコイン電池を採用しているので容易に収入 ・ 交換が可能、熱電対の断線機能や電池の消耗レベルの表示、過去20回分のデータを内部に記録、時計機能によって測定した日時を自動で記録、専用ソフトで温度データの保存や解析、加熱炉の設定や測定物の情報を記録として残すことが可能、加熱炉の条件に合わせた耐熱ケースが選べる(オプション)などを特徴とする。これらにより、今まで流すことができなかったメッシュコンベアや真空炉などにも使用することが可能となり、効率よく温度測定/解析を行える。サンプリング周期は、0.05/0.1/0.2/0.5/1/2/4/8秒から任意で設定可能、温度精度は±1℃、分解能は0.1℃となっている。

写真16 スリムリフローチェッカ『SRC-1』

 

 メイショウ(株)は、次世代Beyond 5Gを見据えたサーバや基地局向け大型基板に最適なリワーク装置『MS9000XL』を紹介していた(写真17)。

本製品は、対応部品サイズが0402チップから150×140mm、対応基板サイズが650×700mm、最大10kgの大型 ・ 多層基板や大型部品への対応の他、同社独自開発の画像処理技術『パターンマッチング ・ ビジュアルムーブ機能』によって時間や手間のかかる作業の位置合わせ作業をスキルレスで実現した位置合わせ機能が大きな特徴。この他、IRヒータユニットやチップユニットの取り付け、高解像度外部カメラユニットの追加など「自在な機能拡張」。大型部品の搭載や取り外しの際、部品の四隅を拡大して1画面に表示(4分割画面)する『Quattro View機能』も搭載。オプションとして『はんだクリーニング機能』も用意されている。

写真17 リワーク装置『MS9000XL』

 

 (株)レクザムは、実装後の吸着用テープを自動で除去する吸着用テープ除去機『Hummingbird-550』を紹介していた(写真18)。

本製品は、自動実装ラインのマウンタで部品を吸着するための吸着用テープ剥がしを自動化 ・ 省人化する装置。性能面では、吸着用テープ剥がし1枚あたり1〜1.5秒の高速除去、除去したテープの確実な回収、除去状態を内蔵カメラで監視しているので剥がし残しを見逃さないリトライ機能搭載などが主な特徴となっている。対象基板の寸法はW50×D50mm〜W330×D250mm、厚さは0.5〜2.0mm、重量3kg以下、高さ制限は上面80mm/下面80mm、吸着テープ除去範囲はW330×D250mm内。安全装置は、前面扉が開くと駆動部が停止する『インターロック』の他、駆動部を停止する『非常停止スイッチ』などが装備されている。

写真18 テープ除去機『Hummingbird-550』

 

 KARAコンサルティング(株)は、設備導入支援エリアにブースを設置していた(写真19)。

ブースでは、新商品やサービス開発に関する設備投資や開発費用の『ものづくり補助金』の他、省力化に関する設備投資に利用可能な『省力化投資補助金(一般型)』、成長産業である取り組みが対象の『新事業進出補助金』、売上高100億円企業を目指す言葉が必要な『成長加速化補助金』、投資額10億円以上の『大規模成長投資補助金』など、製造業におすすめの補助金について概要や用件をまとめた資料を作成し、来場者に配布していた。『ものづくり補助金(通常枠)』の概要を紹介しておくと、対象は革新的な新製品 ・ 新サービス開発の取り組みに必要な設備 ・ システム投資で、補助率は1/2、年3〜4回開催予定となっている。

写真19 KARAコンサルティング(株)ブース

 

4回開催される2025年の「実装 ・ 組立プロセス技術展」の開催スケジュールは今回の新潟開催以降、以下の通りとなっている。2回目が7月16日(水)〜17日(木)の2日間、栃木県宇都宮市のマロニエプラザ。3回目が9月25日(木)〜26日(金)の2日間、宮城県仙台市の夢メッセみやぎ。4回目が11月6日(木)〜7日(金)の2日間、兵庫県姫路市のアクリエひめじで開催が予定されている。

会社名
Gichoビジネスコミュニケーションズ株式会社
所在地