アントム（株）は、代表的な防湿剤であるHumi Sealをはじめとしたさまざまな防湿剤を最短1分で指触乾燥させる急速乾燥炉『ELNAS-460』を紹介していた（写真4）。

本製品は、微風と遠赤外線のメリットをもつハイブリッド加熱方式が採用されており、微風が塗布した溶剤の劣化 ・ 飛散 ・ 表面波打ちなどの悪影響を抑えつつ、内部まで熱が浸透しやすい遠赤外線加熱によって乾燥させる。加熱ゾーン数は5（上部加熱のみ）で、最大搬送幅は460mm。搬送速度は、0.5〜2.0m／minで調整可能。ワーク上下のクリアランスは100mmずつ確保してあり、背の高い部品も搬送することができる。装置の長さは2000mmで、安定時電力は約3kW／h。出入口のダクトによって有機溶剤特有の臭気を回収できるので、現場の環境改善にも貢献。また、下部ヒータ追加、過昇温防止装置、自動幅調整機能、メモリーカード100種、UPSなどのオプションも豊富に用意されている。

 

　（有）イトウプリントは、品質の安定化と作業の効率化が図れる実装治具、板厚30〜180μm刻みで常備されているタルマスクなど各種製品を紹介していた（写真5）。

実装治具関連では、中が見えて部品押え確認が可能な『ポリカーボネイト天板Dipパレット』、異なるサイズでも対応可能な『簡易可動式Dipパレット』、各種電子部品の電極に接触させて導通検査を行う『コンタクトプローブ検査治具』、LEDのリードを垂直に固定する『垂直固定手はんだ用治具』などを展示していた。

メタルマスク関連では、枠厚10mmの『メタルマスク ワンタッチフレーム』。従来品の1/3の厚さなので、保管スペースも1/3で済む。30mmの従来品の枠と10mmの同製品を10枚ずつラックに収め、使用する保管スペースの違いを確認できるようになっていた。

 

　化研テック（株）は、キャリアパレット、キャリア、フローパレットなどと呼ばれることもある、フロー工程で使用されるパレットに付着したフラックスを洗浄するはんだパレット洗浄システム『パレットクリーナー PCLT』を紹介していた（写真6）。

本製品は、3種類ラインアップされている同社のパレットクリーナー『PCL-001』『PCM』『PCLT』の1つで、安価 ・ 大容量タイプ。有効洗浄エリアはW770×H450mmで、最大パレットサイズは400×400mmまで対応。一度に洗浄できる枚数は最大15枚。パレットに限らず、仕切りを取り外すことでリフローパーツも洗浄することができる。電源仕様は100Vなので、場所を選ぶことなく設置することが可能。排液作業についても、コックを開くことで排液できるので手を汚さず簡単かつスピーディ。洗浄方法は、パレット開口部を変形させる可能性のある超音波やブラシ洗浄ではなく、シャワー式が採用されている。

 

　KnK（株）は、高精度・高速で部品カウントするX線チップカウンタ『HAWKEY

E2000』を紹介していた（写真7）。

本製品は、4リール（180mm）同時に部品のカウントができ、検査時間は8秒で精度は99.8％と、高精度 ・ 高速な性能を実現し、部品カウントにかかるコストを大幅に削減する装置となっている。リールは登録なしでもカウント可能で、画面操作もシンプル。ピッチ登録が不要なのでカウントミスが軽減でき、4リールセンサがシール貼付ミスを防止するので、ヒューマンエラーの削減につながる。安全性においては、放射線漏れを保護する遮蔽構造や二重安全システムが採用され、ドア用ライトカーテンセンサも付属。電源は、単相100Vとなっている。

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