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テクニカルレポート
2025.07.28
第17回 実装・組立プロセス技術展2025 長岡開催

 日本プラズマトリート(株)は、オゾンの発生がなく安心して高速インライン処理が可能な、大気圧下でプラズマを発生させる大気圧プラズマ表面処理装置『Openair-Plasma』を紹介及び洗浄なし/アルコール洗浄/プラズマで改質と洗浄したそれぞれのサンプルの展示をしていた(写真12)。

本製品は、マイクロレベルのコンタミや油分を分解する高い洗浄効果の他、濡れにくい基材でも表面を改質して親水性を著しく改善、圧縮空気以外にも窒素/アルゴン/混合ガスなどにも対応、パラメータ管理で再現性のある信頼性の高いプロセスの構築が可能、表面処理プロセスはVOC(揮発性有機化合物)レス ・ 溶剤フリーなのでクリーン、高速な乾式表面処理プロセス及びオゾンレスなのでインラインプロセスに最適、100種類以上のノズルヘッドが用意されており基材の形状や様々なアプリケーションに対応しているなどの特徴をもっている。

写真12 大気圧プラズマ表面処理装置『Openair-Plasma』と洗浄サンプル

 

 日置電機(株)は、低コストかつ少ない工数で電気検査を行うフライングプローブテスタ『FA1240』を紹介していた(写真13)。

本製品は、電気的な特性という見えないものを見える化し、設計通りの状態であることを確認するとともに数値として出荷状態を保証する検査装置。ICリードのはんだ接続状態やBGAの複雑なピン間チェックなど「見えない箇所の検査」も自動で行う他、フライング4端子プローブが高速 ・ 高精度 ・ フィクスチャレスで電池モジュールの検査を行う、リードとフィレット間の抵抗を4端子測定方式(ケルビン方式)を用いて正確に測定することではんだが正常に上がっている時との抵抗値の違いを明確にする、オプションの実装基板検査用データ作成ソフト『UA1780』を使用することで手戻りが少なく短時間で高品質な検査プログラムの作成が可能などの特徴をもつ。また、新型超硬プローブは300万回のコンタクトでも先端の摩耗がないので、プローブの交換作業を減らすことができ、微小なポイントへのコンタクト性能が時間的にも向上する。

写真13 フライングプローブテスタ『FA1240』

 

 (株)日立技研は、インライン型検査機の目視検査支援機『Neoview Inline Type L』を紹介していた(写真14)。

本製品は、基板に触れずに黙示検査ができるので、基板ハンドリングによる破損などを防ぐ目的から「基板に触れない」ことが重要視される車載エレクトロニクスの製造に適した製品となっている。その他、マルチコントロール機能を導入することで、製造ラインから離れた場所からでもネットワークを介した遠隔操作で検査をすることが可能。さらには複数の製造ラインにある本製品による検査を1台のリモートパソコンで行うこともできるので、8ラインを3名で対応する現場もあるなど、検査員の負荷コントロールを適切に管理しながら目視検査中の待ち時間も最小限に抑えることができる。また、過去に不良が発生した部品など、事前登録した重点管理個所の実装状況を画像で全数記録可能な他、鉛フリーはんだの引け巣などを精細な画像で確認できるので量産試作での製造工程の調整に威力を発揮する。

写真14 目視検査支援機『Neoview Inline Type L』

 

 マランツエレクトロニクス(株)は、高品質 ・ 長寿命の印字でトレースシステムを構築するレーザマーカ装置『LMXR-350L』を紹介していた(写真15)。

本製品は、粉塵低減による現場環境の改善(UVレーザ搭載時)の他、メンテナンス低減によるランニングコスト削減(UVレーザ搭載時)、位置補正や印字前後の検査機能搭載、基板反転による両面印字、簡単ティーチングによる作業時間の短縮などを特徴とする。また、基板投入直後に本製品が基板に印字したバーコードによって各工程の検査が紐づけられることで、SPC(Statistical Process Control)を可能にした品質改善システムである同社の『Catch syetem』を使用したトレースシステムを実現することもできる。適応基板サイズは最小50×50mm/最大350×250mm、基板重量は最大2.0kg、検査対象基板厚は0.6〜6.0mmとなっている。

写真15 レーザマーカ装置『LMXR-350L』

会社名
Gichoビジネスコミュニケーションズ株式会社
所在地