ビジネスコミュニケーションを加速する
BtoB ニュース専門サイト | ビジコムポスト

テクニカルレポート
2024.06.21
第13回 実装・組立プロセス技術展2024

 (有)イトウプリントは、品質の安定化と作業の効率化を図る実装治具、ファイバレーザで加工されたメタルマスクを紹介していた。

正確な板厚、なめらかなつながり、均一な表面状態、化学処理をしない環境負荷の少ない製造方法のレーザステップステンシル。薄さ、軽さ、使いやすさが追求され、保管スペースも少なくて済む、メタルマスクのワンタッチフレームなどの他、板厚20μm/穴径80μm/穴数52488のバンプマスクをSMTゾーンに展示(写真6)。同社では、ユーザーニーズに合わせたモノづくりを展開しており、実装治具/微細加工/プリント基板/メタルマスクなどのサービスを提供している。

写真6(有)イトウプリントのバンプマスク

 

 化研テック(株)は、フロー工程で使用されるパレット(キャリアパレット、キャリア、フローパレットなどの呼び方もある)に付着したフラックスを洗浄するはんだパレット洗浄システム『パレットクリーナ PCLT』を紹介していた(写真7)。

本製品は、最大15枚のパレットを洗浄することができ、パレット以外にもリフローパーツの洗浄も可能。また、パレット開口部を変形させてしまう可能性のある超音波洗浄やブラシ洗浄ではなく、シャワー式を採用。開口部のサイズは760×440mmと大きく取ってあり、パレットの出し入れが容易。最大パレットサイズは400×400mmだが、パレット用のスタンドを取り外すことで約300×500mmの大型パーツを投入することが可能となる。電源仕様は100Vなので、場所を選ばずに設置することができる。また、同社の従来設備から大幅なコストダウンが実現されており、求めやすい価格となっている。

写真7 はんだパレット洗浄システム『パレットクリーナ PCLT』

 

 KnK(株)は、高精度/高速で部品をカウントするX線チップカウンタ『HAWKEYE2000』を紹介していた(写真8)。

本製品は、4リール(180mm)同時に部品カウントが可能で、精度は99.9%、検査時間は8秒(1リール/4リール)と、高精度/高速な性能を実現し、部品カウントにかかるコストを大幅に削減する装置。リールは登録なしでもカウント可能で、画面操作も簡単で使いやすい。ピッチ登録が不要なのでカウントミスが軽減。4リールセンサがシール貼付ミスを防止するなど、ヒューマンエラーの削減につながる。安全性においては、放射線漏れを保護する遮蔽構造、二重安全システムが採用され、ドア用ライトカーテンセンサも付属している。

写真8 X 線チップカウンタ『HAWKEYE2000』

 

 (株)弘輝テックは、インラインタイプのセレクティブはんだ付けシリーズから、モジュール連結タイプの『SELBOⅡ』を紹介していた(写真9)。

本製品は、はんだ付け品質の向上とはんだ不良率低減を実現したポイント噴流はんだ付けを用いた自動化装置。モジュール連結タイプなので、生産品種に応じたモジュール構成を選択することが可能。基本構成は、スプレー/予熱/DIPとなっている。はんだ自動供給機、フラクサ流量計、ノズル自動クリーニング機構、波高検知機能など多様なオプションが用意されており、生産基板に応じたはんだ付けが実現されている。バーコードを使用した自動段替えにより、多品種小ロットの混流生産も可能となっている。また、フラクサは2流体ノズル(S)とエアロジェットノズル(SJ)に対応している。

写真9インラインセレクティブはんだ付け装置『SELBOⅡ』

 

 (株)サヤカは、スタンドアロンタイプで、基板の供給/排出自動化を前提とした自動化対応ルータ式基板分割機『SAM-CT34XJ』を紹介していた(写真10)。

本製品は、Windowsをベースにしたソフトウエアで作動するので、ティーチングなどの操作や管理が非常に簡単。カメラで基板を見ながらティーチングが可能(CADデータによる編集も可能)。QRコード読込みによる自動機種切替、認識マークで位置補正、NG基板のスキップなどの画像処理機能が搭載されており、切断位置を自動補正してくれる。基板浮き検知センサ、刃物折れ/落下検知センサが標準装備されており、自動ビットチェンジャー、トレーサビリティ、刃物径測定機能など、充実したオプション機能が用意されている。また、切断は移動速度の向上と3軸制御により、高速/高精度。刃物の長寿命化を実現する、ルータービット高さの自動段切替も装備されている。

写真10 自動化対応ルータ式基板分割機『SAM-CT34XJ』

会社名
Gichoビジネスコミュニケーションズ株式会社
所在地