協力出展のパナソニック コネクト(株)はSMTゾーンにおいて、同社が提唱する、自律的に進化し続ける工場『Autonomous Factory』実現への新しいプラットフォームであるモジュラーマウンタ『NPM-GH』を紹介していた(写真1)。
本製品は、ヘッドや部品認識カメラなど基幹となる構成ユニットが新設計されている。また、ヘッドやノズルなど対象ユニットをリアルタイムで監視するソフトウエアAPC-5Mに対応。具体的には、ヘッドのフィルタつまりやノズルホルダ摺動、ノズルのノズルつまりやノズル先端状態、フィーダの送り精度における数値の変化を監視し、メンテナンスの時期や生産に支障をきたす状態を知らせてくれる。自動/省人化に知能化が加わり、生産計画通りに進められる環境を提供する。従来のNPMシリーズコンセプトを継承しているので、既存のフィーダ/ノズル/台車などに相互互換性があり、設備投資が最小限で済む。
(株)アイビットは、外観から検査ができない実装基盤のはんだ付け部に対して、X線を用いて自動検査する3次元ステレオ方式インラインX線検査装置『ILX-2000』を紹介していた(写真2)。
本製品は、X線ステレオ方式を採用しているので、BGAなど底面はんだ付け部品の検査、3D断層検査などが可能。基板サイズはMサイズ基板(70×50mm〜330×250mm)からLサイズ基板(100×100mm〜510×460mm)まで対応している。また、X線漏洩線量が1μSv/h以下と、X線取扱資格不要で操作できる安全設計。さらに、X線ステレオ方式を発展させたX線ステレオCT方式は、CTスキャンの原理で基板の上から下まで100〜300層の水平断面として出力することが可能となっている。
アポロ精工(株)は、狭いスペースにもスリープの挿入を可能とした、カートリッジヒータやメタルスリーブ採用のデスクトップ型メタルスリーブ式はんだ付けロボット『J-CAT330CMS』を紹介していた(写真3)。
本製品は、はんだボールやフラックスの飛散を最小限に抑える、はんだの定量性確保、スルーホールの充填やバックフィレットの形成が容易などの特徴をもつ。また、スリーブがはんだに濡れないためはんだ食われが起きず、位置のばらつきもない。カートリッジヒータの形状はスリムなので、周囲の部品や高さのある部品に干渉するリスクも少ない。メタルスリーブには熱伝導に優れた材質が採用されているので、はんだ付け時の温度低下が最小限、温度回復時の反応も良好。
アルファーデザイン(株)は、高粘度/UV系/微細塗布などへのコーティングを可能にした基板防湿剤塗布装置『ACM-400』を紹介していた(写真4)。
本製品は、『ACM-300L』のグレードアップ機種で、オートプログラムソフトウエア『α PRO 3D』に対応。自動コンベア幅調整機能や基板逆入れ防止機能が搭載されている。塗布ヘッドは2ヘッド搭載機種と1ヘッド搭載機種があり、対象基板寸法は2ヘッドが最大440×450mmで、最小80×50mm。1ヘッドが最大550×450mmで、最小80×50mm。塗布ヘッドは5種類あり、有機溶剤に対応したフィルムコートガン/ニードルコートガン、UV系に対応したWスプレーコートガン、有機溶剤とUV系の両方に対応したスプレーコートガン/ジェットガンがあり、多彩なコーティングを実現している。
アントム(株)は、あらゆる種類の防湿剤を最短1分で乾燥させる急速乾燥炉『ELNAS-460』を紹介していた(写真5)。
本製品は、微風と遠赤外線を併用したハイブリッド加熱方式を採用。微風で塗布した溶剤の劣化や飛散、表面波打ちなどの悪影響を抑えつつ、内部まで熱が浸透しやすい遠赤外線加熱でトランスのような大きな部品の下や隙間までしっかり乾燥させられる。加熱は5ゾーン構成で、徹底した温度管理で急加熱を防ぐことができ、速度を落とすことなく搬送することが可能。最大設定温度(上部)は200℃、最大有効幅は50〜460mm、搬送速度の調整幅は、0.5〜2.0m/min。ワーク上下のクリアランスは100mmずつ確保してあり、背の高い部品も搬送することができる。装置の長さは2000mmで、消費電力は安定時電力2kW/h。省スペース、省エネルギーな装置となっている。
- 会社名
- Gichoビジネスコミュニケーションズ株式会社
- 所在地
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