5.人脈構築のための処方箋
人脈の構築には、まずは面識となる点が重要である。どんな場所で、そのような機会があり、どのようにすれば良いかの処方箋を以下、簡単に紹介する。
●『人脈』構築の重要性
○人脈は簡単には作れない。意識して自ら構築するしかない
○社内だけの付き合いでは人脈の幅は広がらないので、社外に求める
○人脈ネットワークによる情報ネットワークは、困った時に助けになる
○手っ取り早いものや取っ付きやすい会合から入って面識を得る
○他人の人脈も場合によっては活用ができ、さらに人脈ネットワークが広がる
●『人脈』構築後の人脈維持
○電子メールではクイックリスポンスに心がける
○情報は『等価交換』が基本
○これは、と思う人を、他の人に積極的に紹介しよう
○近況を伝えるために電話してコミュニケーションを実施する(特に海外の関係者とは訪問する機会も少ないので、近くに訪問した時などに実施する→人脈ネットワークを維持しておく)
●構築に必要なコミュニケーション技術
○人脈を構築するにはコミュニケーション能力が大きく影響する
○肩ひじをはらずに社外とコミュニケーションの輪を広げていくのが重要
○恥ずかしからないで外人とも積極的に名刺交換してコンタクトする
写真3 面識者がいれば一緒に食事を(IPC Interim)
写真4 学会のレセプション
●海外との人脈ネットワークを構築するには
○海外の人との人脈を構築する上で、積極的に横飯(西洋料理)を食べて情報交換しよう
○クリスマスカードを交換しておけば、面談できなくても交流が継続できる
○毎年、開催される定例的会合に出席する(写真3)
●面識になるにも相手を選ぼう
○『人材』にもいろいろといる。『材』には、『罪』『在』『財』などを使って、『人罪』→『人在』→『人材』→『人財』のように質が異なってくる。質の良い人と面識になろう
○いろいろな分野の方と知り合おう
○異業種の方も面識となろう
●学会活動
○技術者であれば、社外の関係者と面識になるいちばん容易な方法は、学会活動を実施することである
○自分の専門とする分野の学会の会員となり、学術講演大会、シンポジウム、公開研究会などに参加し、面識の機会を増やす
○日本のみならず、海外の学会にも参加して人脈ネットワークを広げよう
○レセプションには必ず出席して人脈の輪を広げよう(写真4)
●講演会・セミナー
○セミナーは単に技術情報を得るだけではない
○人との出会いを通じて、人脈を形成するというかけがえのない場でもある。それを認識しての参加が重要
●工業会活動
○工業会の委員会に出席する機会が到来すれば面識となれる絶好の機会である
○積極的に活動して、多くの委員と面識となろう
○親しくなれば『ノミニケーション(飲みニケーション)』を
●立食パーティーの活用
写真5 技術交流会後の二次会で(基調講演者のノルウェー人と)
○社会人になるといろいろなパーティーに参加の機会がある
○機会を捉えて積極的に参加を
○学会・工業会・セミナー/講演会などで、立食形式で懇親会や技術交流会が開催される例があり、多くの人と面識になれる機会となる
○異業種交流会にはほぼ必ず立食パーティがつきものであり、名刺交換の場があるので活用しよう
○工業会の賀詞交歓会、展示会のレセプションなどに招待されたら積極的に参加を
○参加して名刺交換して面識となっておく
○立食パーティなどで面識となるのは『ビジネスの入り口』(写真5)
●名刺管理
○交流が深まれば、名刺はどんどん溜まっていくもので、整理するのが大事
○重要な人は名刺も別に管理しておくことが必要
筆者は、特に海外の関係者はアドレス帳に記載し、そのアドレス帳を持参して、その国に入ったら電話連絡して挨拶をしていた。アドレス帳があったために現地で、ホテルまで駆けつけてくれて情報交換することができたこともある。名刺管理も重要である。この件は今後、『整理技法』の回で詳細を紹介する予定である。
人脈を構築するには、人から与えられるものではなく、自ら求めて構築することを肝に銘じるべきである。若い内から積極的に人脈ネットワークを構築しておけば、将来、困った時や壁にぶつかった時などにネットワークを駆使して相談することができ、自分で解決できなかったことがいとも簡単に解決できる点にある。人脈ネットワークの構築の重要性がここにある。
<参 考 資 料>
内田雅章, “図解 「人脈力」の作り方” 講談社+α文庫 2005年12月初版発行 ISBN4-06-256983-3
- 会社名
- NPO法人 日本環境技術推進機構 横浜支部
- 所在地
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