
ここで紹介するSPEA社のICTは、基本構成で従来型に比較して大幅に低コストで、さらにデジタル・アナログICTに加えてファンクションテストも同じステージで可能な機能も兼ね備えており、高いテストカバレージをテスタ1台のICTテスタで可能にする。従って、テストコストにおける初期投資のコストを大幅に削減し、さらにテストカバレージはファンクションテストが加わることでより高くなる理想的なテストシステムとなっている。
SPEA社テスタの紹介
写真1 4030フライングプローブテスタ
写真2 マルチファンクションテスト
写真3 テスタ3030
1.フライングプローブテスタ4030シリーズ(写真1)
フライングプローブテスタは、別名、フィクスュアーレステスタとも呼ばれ、国産のテスタが主流で使用されている。この分野に対して我々は、日本市場にとっては新しいアーキテクチュアをもつSPEA社のフライングプローブテスタを、特に基板テスト工程の改革を考えている担当者の方々に紹介していきたいと考えている。
なお、この種のテスタは、一般的に少量多品種の検査工程、及びインライン工程に適しているものである。
(1)ハード面の主要な特色主要ハード的特色を、表1に示す。
(2)測定機能の特色
本製品はマルチファンクションテストと呼ばれる数々のテストが可能で、1台で高いテストカバレージを上げることができるなど、独自のフライングプローブテスタとなっている(写真2)。
また、特筆できることは、基板に電源を印可したパワーオンテストや、インサーキットテスト、NZTテスト、バウンダリースキャンなど多彩なテストができるため、テストラインの構築においてラインの特色、製造される基板の種類、内容によりテスト内容を選択する場合に、このテスタ1台でかなりのテストが対応可能であるという点で、検査工程管理者にとっては有意義なことである。
(3)インライン化に対するすぐれた対応力
SPEA社は元来テストラインのインライン化を得意としており、ワールドワイドにて多くの実績をもっている。特に車載関連を得意として、24時間体制でインライン稼働する設備の実績が多くある。
2.インサーキットテスタ3030シリーズ(写真3)
アナログ、デジタルインサーキットテスト方式は、日本国内に定着して20年以上が経った。当初はアナログ・デジタルICTが主流であったが、テスタ自体のコストが高く、初期投資が大きくなる弊害があった。最近ではコスト競争力強化の影響によってテスタの初期投資が制限され、コストの安いアナログICTが主流となってきた。しかし省コスト化する分、テストカバレージは大幅に後退し、逆に製造する基板の能力、密度が増加するに至ってはライン管理者として品質維持とコストの狭間で悶々としている状況があった。
表1
- 会社名
- テストデータシステム(株)
- 所在地

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