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テクニカルレポート
2019.01.11
均一な加熱とフラックスの滴下の抑制を実現した、 新リフローはんだ付け装置

 

8.『STAR-3312N』の観察実験結果

 このたび、『STAR-3312N』について、「1年間清掃なし(炉内および冷却部ともに清掃なし)」の実証実験を行った。期間は2018年1月からで、実験期間中は機器清掃をしないように使用しており、4ヶ月目に、入り口ラビリンス(スタブルボックス)に特殊フィルタを装着した。

 『STAR-3312N』の炉内、冷却部のフラックス回収、および、付着現象状況について、以下に説明する。

 一般のリフロー炉は冷却部および出入り口スタブルボックスにフラックスが付着し、そのフラックスが機器生産開始時や生産中に滴下する場合がある。

 本製品では、炉内の空気を機器内(ホースおよびダクトを使用せず)で循環することにより、炉内の空気に急激な変化を起こさせないようにしているため、フラックスの変化を抑えている(図11、図12、図13)。

 

 

 特殊フィルタがフラックスを捕らえ、炉内および冷却部の循環時のフラックスの付着を抑制。

 冷却部と加熱部の排気および基板冷却において、独自特殊構造でフラックスを抑えている。また、『STAR-3312N』冷却部構造により冷却部から出口へのフラックスの放出がなく、出口スタブルボックスおよび排気のフラックス付着を抑制した。

 『STAR-3312N』使用加熱ヒータは特殊ヒータノズルを使用し、またパネル表面に高効率の遠赤加工を行い、基板加熱および炉内空気の遠赤による成分変化によりフラックスの付着の現象を実現した。

 『STAR-3312N』の入り口スタブルボックスおよび入り口排気部はフラックスの付着および滴下が発生するため、同

フィルタを装着し、フラックスの蓄積・付着・滴下の防止を実現した。

 特殊フィルタを搭載した『STAR-3312N』においても、フラックスの使用量や基板生産温度に応じて機構を清掃する必要があるが、その頻度は一般的なリフロー炉と比べると軽減できる。

 

9.おわりに

 以上ご紹介したように、この『STAR-3312N』は様々な特徴を有し、これまでのリフロー装置では解決が難しかった課題をクリアし、生産性の向上に貢献する画期的な製品となっている。

 この『STAR-3312N』は、2019年1月16日(水) ?18日(金)に、東京ビッグサイトで開催される「第48回 ネプコン ジャパン」において、当社のブースでパネル展示を行うので、ぜひご来場いただき、その技術の詳細をご覧いただきたい。

会社名
Gichoビジネスコミュニケーションズ株式会社
所在地