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テクニカルレポート
2013.12.10
トヨタ自動車デザイン部におけるデジタルマニュファクチャリング①
武藤技術研究所、豊橋技術科学大学

6.統合CAD化とは

 従来のような2次元の製作から、3次元CADCG活用への移行を図っており、自社開発ツールのレンダリング機能やその精度などを強化している。その1つとして、トヨタ自動車では、1995年から統合CAD化が進められた。トヨタ自動車のデザイン部システム室では、デザイン業務の統合化のシステムとして、コンセプトやイメージなどの意匠を具現するシステムとして、3次元CGソフト『Alias Studio』(オートデスク)と2次元CGソフト『Photoshop』(アドビ システムズ)をメインに採用している。また2次元データを立体化するにあたってはサーフェスモデラ(3次元スタイルCAD)の『STRiM100』を用いる。

 ここで見ておきたいのは,2次元のPhotoshopで作成したデジタル情報を3次元スタイルCADで活用する点である。まずPhotoshopで作成した実車モデルをそれぞれ『xy』『yz』『zx』の2次元座標に展開する。次に、対応する番線で高精度に割り付けられた座標値から、立体空間に配置された3次元モデルの実車体(ワイヤフレームモデル)をスタイルCADで作成する。さらにそれを基にして、上の図2で示したように、クレイモデル製作用の直彫りデータ(NCデータ)を支給する(次回以降に説明する)。この工程においても、いかにデジタル情報を一本化および共有化して、効率よく次の工程に現作業をもっていくかが鍵となっていた。

引 用 文 献
1
)武藤一夫、進化し続けるトヨタのデジタル生産システムのすべて、技術評論社、2007
2
http://www.nikkei.com/markets/ir/irftp/data/tdnr2/tdnetg3/20120409/7eumz7/140120120409007315.pdf



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武藤技術研究所、豊橋技術科学大学
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