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スペシャルインタビュー
2022.01.15
高い創造性と技術力から生まれたタッチパネルと圧力分布センサ
〜二つのコア技術を柱に事業展開〜
株式会社シロク
代表取締役 小川 保二 氏

■現状の課題と今後の展開についてお聞かせ下さい

 

写真5 電磁誘導方式圧力分布シートセンサ

写真6 電磁誘導方式圧力分布シートセンサの内面

 

小川:先程、台湾で現地法人を設立してPC市場を中心に事業展開をしているとお話ししましたが、この市場というのがかなり大きく、当社のビジネスの規模も相当大きくしていかないと、ユーザーニーズについていけないという問題があります。

当社としては、まず優秀な人材の確保を行い、現地スタッフが当初10名程度だったところを20名ほどに増員しました。このようなビジネスの規模を拡大していくために、資本の増強といったことが課題になってくると思います。当社の会社としての価値は高く評価していただいているので、それなりの資金確保は十分できる状態にありますが、資本関係を含むパートナーシップによる資金調達をメインにしていこうと考えています。

それから、PC市場だけでなく当社がターゲットとしている市場すべてが、急速に拡大する傾向にありますので、会社自体の底上げが必要な時期にきているのも確かです。この時期を乗り切って、小さな企業から大きな企業へと成長できるかが今後の課題だと考えています。

そのような課題を踏まえた今後の展開についてですが、基本的には当社のもつ二つのコア技術を柱に展開していきます。

まず、カメラ方式のタッチパネル事業に関しては、小型のPC市場におけるシェアを上げることと、部品メーカーとしてのOEM供給体制の強化、中国を中心に市場が急拡大している電子黒板分野に向けた体制の強化などが挙げられます。市場が急拡大している小型/中型/大型の各セグメントにおいて、積極的に事業拡大を行っていく予定です。

また、電磁誘導方式の圧力分布センサについては、かなり引合いがありまして、特に最近では家庭用関連機器に使いたいといったニーズが多くなってきました。そのため、今まで医療やセキュリティ分野といったビジネスモデルが中心でしたが、今後は家庭用ゲームなどのコンシューマモデルについても事業展開していきたいと考えています。コストの問題には対応していけるのですが、あとは製品開発にどれだけ投資できるかがカギとなってきます。市場的にはかなり大きな規模になるので、なんとか成功させたいと思っています。

 

本日はお忙しい中ありがとうございました。

会社名
株式会社シロク
所在地
茨城県つくば市