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スペシャルインタビュー
2022.01.15
低コストで耐久性に優れた気象観測機器
〜光学/電子工学/機械工学技術を駆使した製品開発〜
株式会社プリード
代表取締役 笹本 和敏 氏

気象観測機器の総合メーカーとして、海外ブランドの販売代理業務を行いながら自社ブランド製品の展開も行っている株式会社プリード。今回は、幅広い分野に対応する同社製気象観測機器にスポットを当て、製品の特徴や事業展開などについて、代表取締役 笹本 和敏 氏にお話しを伺った。

 

■御社の概要についてお聞かせ下さい

 

笹本:当社は、私が気象関連機器メーカーの会社を退社し、独立する形で1987年1月に設立しました。独立後は、以前勤めていた会社で計測機器関連の設計に携っていたのでそのスキルを活かし、また昔からメカが好きでものづくりに興味があったということもあり、知人のいる光学機器や電気機器関連の会社から計測器の設計やカスタマイズなどの依頼を受けていました。

設立当初は、会社を軌道に乗せたいという思いからどんな仕事でも請けていましたし、また従業員が私一人ということで、事務的な作業もすべて一人でやらなくてはいけないといったことが、非常に辛い思い出になっています。

その後、1990年1月に知人の紹介で、オランダのキップ&ゾーネン社と日射計における国内総販売代理店の契約を結びました。これが一つの転機となり、今まで請けていた光学/電気機器に使用する計測器のカスタマイズから、日射計の営業活動へと力を入れていき、従業員も雇い入れて現在の基礎となる気象関連に参入するきっかけとなっていきました。

その当時、日射計という製品はまだそれほど普及しておらず製品自体も高価なものだったので、販売代理を行うかたわら、起業する時に一つの目標としていた自社ブランドを立ち上げるため、自社においてもローコストタイプの製品を開発し、自社ブランドとして販売を行っていきました。

また、以前の会社でお付き合いのあった東北大学の学生さんや教授の方たちとは、私が起業してからもお付き合いさせていただき、当社の製品を使用して高く評価していただきました。学生さんは、卒業後の進路先となるそれぞれの大学や気象関連の研究機関などで使用する計測器についても、色々とご相談いただきながら納入させていただき、これにより当社の製品の幅が広がっていきました。当社の主力製品となっている放射輝度計『スカイラジオメーター』も、そのような過程で開発された製品の一つです。

当社はこのように、気象関連製品を中心に海外製品の販売代理業務を行うかたわら、自社ブランドの製品を開発して事業展開を行っています。

会社名
株式会社プリード
所在地
東京都福生市

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