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スペシャルインタビュー
2022.05.31
エレクトロニクス業界の 様々な洗浄プロセスに対応する 高精度洗浄剤
〜テクニカルセンターを活用したビジネススタイルを展開〜
ゼストロンジャパン株式会社
代表取締役 澤入 大道 氏

■御社のテクニカルセンターについても、どのように機能されているのかお聞かせください

 

澤入:当社が提供している製品は、洗浄剤といった液体タイプのものになるので、製品である液体だけを見て頂いてもその性能は分かりにくいと思います。そのため、その洗浄剤を使用する洗浄装置をテクニカルセンターに設置し、実際にテストすることで良否判定して頂くことを目的にしています(写真1)。これから、洗浄プロセスを構築していかなければいけないケースなどでは、どの洗浄装置とどの洗浄剤を組み合わせて使えばよいのか分からないので、それを評価する場所として用意しています。

写真1 テクニカルセンター内に導入されている洗浄装置の一例

 

このコンセプトは、ゼストロングループ全体で同じように行っており、日本法人も設立当初より設置されていましたが、新社屋に移転することで従来の160m2から1000m2と約6倍に拡大しています。テクニカルセンター内には、洗浄後の評価/分析するスペースとして分析センターが設けられ、顕微鏡を使った目視でできる評価だけなく、さらに詳しく評価するためにイオンクロマトグラフィや赤外線を使ったFT-IRなどの分析装置も用意し、イオンレベルでも見られるようなシステムになっています(写真2、3、4)。

写真2 テクニカルセンター内に設けられ分析センター

写真3 分析センター内のイオンクロマトグラフィ

写真3 分析センター内のイオンクロマトグラフィ

 

また、先程日本市場は溶剤系が主流とお話しましたが、溶剤系では安全性の問題からスプレー洗浄装置を使うことは基本的にないので、お客様サイドでスプレー洗浄装置を導入されていることはほとんどありません。水系にはスプレー洗浄装置がより適した装置となりますが、新たに水系を検討しようとされる時、お客様がスプレー洗浄装置を購入しなくてはいけなくなります。しかし、このテクニカルセンターを活用して頂くことにより、装置購入の手間が省け、色々な面でお客様の負担が軽減され、検討評価に入ることができるようになり、いち早くお客様が抱えている課題の解決に繋げられると考えています。

 

 

会社名
ゼストロンジャパン株式会社
所在地
神奈川県高座郡寒川町