開発の背景
写真1 FP7
日本だけでなくグローバルに製品開発競争が激化し、製品の旬が短くなる中、それを作る製造装置の開発期間も短くなっている。また、製造装置を開発する国と装置を稼動させる国が異なる場合も多い。『電子部品関連装置を開発は日本で、実稼動はマレーシアで』、というのはその一例である。
製造現場での開発環境が大きく変わる中にあって、プログラマブルコントローラも製造装置の制御を担うだけでなく、現地でのメンテナンスを低減するなど製造現場の効率化が求められている。当社ではこのような市場ニーズに先駆けて、『FP7』を開発した(写真1)。この『FP7』は、基本性能がすぐれているのはもちろんのこと、装置の、①設計、②稼動/メンテナンス、③トータルコスト、の全ステージにおいて効率化を実現するキーワード『省』をコンセプトとして開発をした製品となっている。
『FP7』の性能
本製品は、基本命令の実行速度が11ns、プログラム容量は196kステップ、そしてデータレジスタは128kワードと、中規模プログラマブルコントローラとしては非常に性能の高い基本性能となっている。当社の従来機種である『FP2SH』と比べ、3倍程度の高速化を実現し、製造装置のタクトタイム改善にも役立つ。また、製造装置の稼働状況やエラー履歴などの情報を記録するため、SDメモリカードへのデータロギング機能も追加した。さらに、本体にはUSB、Ethernet、汎用RS232Cシリアルポート(プログラマブル表示器の接続用)を搭載し、通信カセットを追加すればさらにRS232C、RS422/RS485を2ポートまで追加することが可能である。形状を小さくしながら、通信ポートの接続性を強化している。
7つの『省』の提案
本製品は、使用されるステージ合わせて、7つの『省』を提案している。
●設計時に
①プログラミング時間を『省』
②デバッグ時間を『省』
③セキュリティ対策工数を『省』
●稼動/メンテナンスで
④稼動監視を『省』
⑤メンテナンスを『省』
⑥復旧工数を『省』
●トータルコストで
⑦スペース、コストを『省』
プログラミングの工数が減り、デバッグ時間が減り、メンテナンス時間が減り、最終的に『省』は効率化と共に製造装置の運用まで含めたコストダウンを実現することになる。
1.①プログラミング時間を『省』
プログラミング時間を低減するためには、複数人でのプログラミングへの対応、過去のプログラム資産の再活用が必要である。本製品のラダープログラミングツールであるFPWIN GR7では、ラダープログラムをブロック化し、複数人で分担したプログラムブロックを一つにまとめて取り扱うことを可能とした。また、各プログラム内のみで有効なローカルデバイスを使用することで、プログラムの独立性を高め、プログラムの資産化が容易となり、再利用をしやすくしている(写真2)。
写真2
- 会社名
- パナソニック デバイスSUNX(株)
- 所在地
-
真空リフロー、N2リフロー、エアリフローのことなら、エイテックテクトロン(株)にお任せください。フラックスレス真空リフロー装置販売開始!エイテックテクトロン株式会社
-
アレムコの導電性/熱伝導性接着剤,コーティング材,グリースのことなら(株)エス・エス・アイ株式会社エス・エスアイ
-
独自の加工技術とノウハウで様々な材料にチャレンジ 〜色々なアイデアを生み出して研究者をサポート〜 ムソー工業株式会社 代表取締役 尾針 徹治 氏Gichoビジネスコミュニケーションズ株式会社
-
SEMICON Japan 2023 2023年12月13日(水)〜15日(金)の3日間、東京ビッグサイトにおいて、半導体を中心としたマイクロエレクトロニクスの製造を支える装置/材料産業の総合イベントであるSEMICON Japan 2023が開催された。Gichoビジネスコミュニケーションズ株式会社