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テクニカルレポート
2023.04.04
JIMTOF2022
メカトロニクス 編集部

 2022年11月8日(火)〜11月13日(日)の6日間、東京ビッグサイトにおいて、工作機械を一堂に集めた見本市、JIMTOF2022(第31回 日本国際工作機械見本市)が開催された。会期中の来場者は114,158名(うち、海外からは4,686名。いずれも重複なし)にのぼった。

 

■簡単に導入でき、軽い力で使える

 ユニパルス(株)では、電動バランサ『ムーンリフタ』に関する展示を行っていた。

吊ったワークの重量がゼロになるようなバランスを実現し、人の手感覚での微細なハンドリングが可能なアシスト装置で、特に重量物の位置決めや組み立てなどを両手で行うことができる。工場エアや配管などの設置は不要で、AC100Vまたは200Vですぐに利用可能。荷重センサを内蔵しているため、重さの違うワークもすべてワンタッチでアシストでき、バランス中は直接、ワークを持ち、誰でも軽い力で動かせる。さらに、スムーズな動きによってミリ単位での精密な位置決めも可能。

新製品の『MLT』は防塵型/全天候型で、従来機種よりさらに幅広い環境でも使用できる。

防塵/全天候型の電動バランサ『ムーンリフタ MLT』

 

■磁石の動きによる磁束密度の変化に比例した電圧を出力

 アサ電子工業(株)のブースでは、ワークの寸法判定、複数ワークの判別、チャックのパッキンなどの劣化を判定し、それを出力電圧で管理可能なリニアシリンダセンサ『AQC01』を紹介していた。

シリンダ内部の磁石の動きによる磁束密度の変化に比例した電圧を出力するもので、高精度、省配線を実現し、高い応用性を有する。一つのセンサで、シリンダやパッキン交換の予兆保全や、シリンダの開閉確認やワークの把握、機器の損傷判定を実現し、コストダウンや装置の小型化に貢献する製品となっている。

リニアシリンダセンサ

 

■自動化、省力化に貢献する

 シチズンマシナリー(株)は、CNC自動旋盤にロボットなど様々な周辺装置や独自の加工技術を組み合わせたトータルソリューションモデルをデモ展示/紹介。

同時5軸制御を可能にし、CNC自動旋盤における加工領域を大きく広げた、主軸台移動形CNC自動旋盤の同社最上位機種Cincom『L20XIIB5』と、協働ロボットを活用した『FAフレンドリー オンカートタイプ』の新製品を組み合わせたモデルは、機械本体のオプション機能として「ATC(自動工具交換装置)」の他、段取り時間を削減する「チャック力自動調整機能」、「チャック力表示機能」などの新ソリューションで加工前、加工時の自動化を推進。加工後には機内アンローダから協働ロボットでワークをハンドリングし、簡易洗浄、エアブローの後、カート上に搭載したカメラの画像認識により外観検査で良品のみをパレタイジングするといった後工程での自動化が可能で、高機能、複雑加工が可能な機械本体から排出される複雑形状のワークの品質管理に対応する。

『L20XIIB5』と『FAフレンドリー オンカートタイプ』のデモ

会社名
Gichoビジネスコミュニケーションズ株式会社
所在地