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テクニカルレポート
2014.05.23
1,100℃で使用可能なヒータなど多彩なオリジナル製品で事業展開
ユーザーに喜ばれる製品開発を目指して
三洋熱工業株式会社

  次に、ヒータ表面温度が1,100℃まで使用可能な高温型シーズヒータ『STS-1100』について紹介します(写真2)。このヒータは、品質向上の可能性を根本から問い直し、電熱ヒータの理想像を求めて新たな発想で開発した次世代型のヒータです。このヒータを使用されることで、装置の簡素化が図れ、省エネ/省資源/環境負荷の軽減に貢献できます。構造としては、金属パイプの中心にコイル状の発熱線を通して周囲に高純度のマグネシア(Mgo)を充填し、圧縮加工を施した完全に一体化したヒータです(図1)。

写真2 高温型シーズヒータ『STS-1100』

図1 高温型シーズヒータの構造図

 特徴としては、①炉内温度1,100℃で使用可能、②熱効率がよく経済的、③温度制御が容易、④温度分布調整ができる、⑤曲げ加工が可能、⑥耐震性および機械的強度が優れている、などが挙げられます。主な仕様としては、ヒータ径:φ6.5/8/10/12/14、製作可能長さ:200?4,000m/m、パイプ材質:インコロイ800/インコネル600、電圧:25?220V、になっています。ヒータの形状は、ストレート/U/W/S/WS型を用意しています。

 また、カートリッジヒータタイプでも表面温度が1,100℃まで使用可能な『STC-1100』という製品をラインアップしています(写真3)。過酷な条件下でフルに実力を発揮し、使用されるお客様に喜んで頂ける製品です。

写真3 高温型カートリッジヒータ『STC-1100』

 主な仕様としては、外形寸法:φ9.5/10/12/14/24.5最大電圧:110/220V、最小ヒータ長さ:50m/m、最大ヒータ長さ:4,000m/m、寸法公差:(外径)−0.02/−0.08・(長さ)50?200m/mまで±1.5m/m、200m/m以上±2m/m・(歪み)ヒータの長さ300m/mに対して0.2m/m以下、容量公差:±10%、リード線長さ:300m/m、になっています。ヒータの形状は、HT/L/TH/S型を用意しています。この製品も均熱型カートリッジヒータ同様、ヒータの外径、長さ、電圧、電気容量、リード線長さなど、標準品仕様以外でもご要望に応じて製作することが可能です。  

会社名
三洋熱工業株式会社
所在地
愛知県春日井市