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テクニカルレポート
2014.06.09
近未来の通信インフラに貢献する可視光通信
目で見える唯一の通信技術
株式会社 アウトスタンディングテクノロジー

今後の展開についてお聞かせ下さい

  村山:当社は、照明光通信の研究をスタートさせてから、この通信に必要とされる高度な受光器の開発とそれを活かす汎用性のあるモジュールの開発により、可視光通信全体という概念で技術を提供できるようになってきました(写真6)。その成果として、速度ではインターネット通信が可能な双方向1ch通信の記録において、双方向可視光通信で実効160Mbpsを2009年9月に達成しました。また距離では、2008年10月に0.7WのLEDで4,315mの通信距離を達成し、昨年の2010年12月には10WLEDで42,190mの通信に成功し、記録を更新しています。

写真6 可視光で可能となる空間統合通信網

  通信速度と通信距離はトレードオフで、このように速度と距離を自在に操ることが今後のビジネスには必要不可欠と考えています。当社の可視光通信技術は、速度と距離の多様な組み合わせにより、様々なニーズに対応することができます。
今後の展開としては、現在、可視光通信を利用して発電所や変電所などの施設内で使用する照明無線LANシステムを関西電力と共同で進めています。特徴としては、投入電力が10W級の高出力な白色LEDを光源に使用して、無線LAN並みのデータ伝送速度を実現し、なおかつ通信範囲を広げたことです。2012年度中には、実際の施設内で試験を行う予定で、当社が今一番力を入れている事業となっています。また、一番現実的でスピーディーに市場に受け入れてもらえるだろうと思われる可視光ID照明にも力を入れていきます。それから、今後重要視されるであろう水中通信や個別にご相談いただく案件にも幅広く対応して実績を積むことで、認知度を上げていきたいと考えています。
  当社としては、現在展開している事業や個別にご相談される案件から生まれた知財や特許、パーツなどをオリジナル商品として商品化し、最終的にはこれらのライセンス販売を目標に考えています。
  本日はお忙しい中ありがとうございました。

 

 

 

会社名
株式会社 アウトスタンディングテクノロジー
所在地
東京都中央区