御社の技術に関してお聞かせ下さい 和田:やはり、切削・研磨/溶接/熱処理/特殊加工などの部品加工が元々の技術になると思います。そこから、自動車/電機関連分野におけるお客様の様々なニーズに対応することで、新たな技術やノウハウが少しずつ蓄積され、当社のコア技術となってきました。 最近では、今まで蓄積されたコア技術を活かして、「スマートな閃き」「ユニークな発想」といった開発力や提案力を全面に押し出し、ニッチでも新しい市場が創れ、さらには社会に貢献できるような製品開発を目指しています。また、製品開発だけでは会社が成り立っていかないので、量産化まで行えるような体制づくりにも力を入れていきます。 特に私自身、ロボットにずっと興味を抱いていたので、ロボットを一つのキーワードにして進めていきたいと考えています。当社は元々、FA関連の産業用ロボットにも携わってきた経緯があるので、生活支援ロボットや介護ロボットなどにもチャレンジしていけると考えています。もちろん、当社だけではビジネス化はほど遠いので、神奈川県などの行政や今まで取り引きさせて頂いた大学/研究機関などにも情報を頂いて、いくつかのプロジェクトにも参画しています。 大学/研究機関のもつ基礎技術や理論と、当社の蓄積されたノウハウを融合することで、新しい製品をつくり上げていきたいと考えています。 御社の蓄積されたノウハウを活かした 製品についてお聞かせ下さい 和田:まずは、当社初のオリジナル製品となった自動ページめくり機の後継機『りーだぶる3』をご紹介します(写真1、2)。 写真1 自動ページめくり機『りーだぶる3』
写真2 アシスタンドを取り付けた状態 この製品は、文庫本からA4サイズまで対応でき、どんな姿勢でも自由に本を読むことができます。
主な仕様は、
外形寸法:W530×H590×D157mm(最大動作時は、W654×H590×D220mm)、
重量:約8.5kg(本体のみ)、
電源/消費電力:AC100V/約5W。
特徴としては、
①本の厚さ(ページ抑え停止位置)に対して、自動対応する、
②本の紙厚に対して、めくり方を切り替えることができる、
③大きいサイズの本のページにおけるたれやたるみを補正できる、
④めくりローラに紙が巻き込まれた場合に、センサが感知して停止する紙破れ防止機能を装備、
⑤自動めくり中に紙の巻き込み以外に負荷がかかった場合や、またはなんらかの理由でめくり動作が所定時間内に完了しなかった場合に、動作が停止し異常ランプが点滅する異常対応機能を装備、
⑥環境制御装置をお持ちの方は、学習リモコンに登録して使用することも可能、などが挙げられます。
- 会社名
- ダブル技研株式会社
- 所在地
- 神奈川県座間市
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