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テクニカルレポート
2013.11.14
植物工場コンサルティングを行うエーピーエヌ
室内に小さな地球環境をつくり、お客が喜ぶ野菜を作る
エーピーエヌ株式会社 ? ママベジファーム岡谷(岡谷工場)

そして、この工場ではカビや藻が生えない。これは同社のノウハウによるものだ。だが、食品工場のように工場内を無菌にするわけではない。野菜を育てるためには、植物に対してよい働きをする細菌は残さなくてはならない。そして、もっとも大事なことは、大腸菌を野菜工場内に持ち込まないようにすることだという。

 福島社長は、一番重要なことは「客が喜ぶ味を作れるか」だと言う。そのために、この事業を始めて、自ら諏訪東京理科大学大学院でおいしい野菜を育てる技術を学んだ。この日、ロロロッサとわさび菜を試食させてもらったが、野菜はみずみずしく、シャキシャキの歯ごたえも感じた。生野菜の青くささもあり、わさび菜は辛みもあった。この冬は寒さの影響で野菜の生育が遅れ、値段が1.5?2倍ほど高騰している。植物工場で大量生産ができるようになれば、野菜の値段も安定するので、家計にも優しい。そのため同社は設備投資が少なく、ランニングコストが低い工場づくりを提案している。また、野菜の露地栽培が難しい地域にもコンサルティングを行っていきたいとしており、中国やマレーシアなどに進出している。

 野菜工場は、高湿度環境で肥料などの化学物質も存在するため、ラックなどの設備劣化が激しい。「耐湿ケミカルの設備や電気器具が必要で、ぜひ電気メーカーと材料メーカーに開発をお願いしたい」と福島社長は話していた。

 

 

会社名
エーピーエヌ株式会社 ? ママベジファーム岡谷(岡谷工場)
所在地
長野県岡谷市