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テクニカルレポート
2013.11.14
植物工場コンサルティングを行うエーピーエヌ
室内に小さな地球環境をつくり、お客が喜ぶ野菜を作る
エーピーエヌ株式会社 ? ママベジファーム岡谷(岡谷工場)

 植物を育てる上で、湿度は重要なファクターであり、ある一定の値を下回ると野菜が育たない。工場内では野菜棚を緩衝シートで囲み、湿度をコントロールしている。

 水は意外なことに水道水を利用していた。「水道水はpHなどの値や成分が公表されているため、一番分かりやすく、肥料の成分などとの調整が簡単だから」と福島社長は言う。例えば、鉄分が水に多い場合、肥料の鉄分を少なくしなければならないが、湧水などだと、自分で水の成分を調べなければならない。また、樹脂性の水槽を利用する野菜工場が多い中、同社はSUS304の水槽を利用する。水槽の深さは4cmで、深さ3cm分の液体肥料を加えた水をポンプで流している。

 

 

写真5 日本の優秀なウレタン

 

 「種はウレタンに蒔きます。日本のウレタンは発泡技術が優れており、根がちょうど出やすい柔らかさを実現しています。それに比べると海外から調達したウレタンは硬いですね」と福島社長は日本のウレタンを見せてくれながら話す(写真5)。触ったウレタンは非常に柔らかかった。このウレタンは種が起きやすいように丸く窪みがある。その窪みから下に向かって十字にカットが施されており、発芽してから根がウレタンの下に向かって生えるように加工されている。ここでは種から野菜を育てており、種は2日ほどで発芽し、30?35日周期で野菜が収穫できる。湿度、温度、CO2、肥料をコントロールすることで野菜を早く育てることもできるが、早く育てた野菜は細胞が弱くなるそうだ。

 

会社名
エーピーエヌ株式会社 ? ママベジファーム岡谷(岡谷工場)
所在地
長野県岡谷市