ビジネスコミュニケーションを加速する
BtoB ニュース専門サイト | ビジコムポスト

テクニカルレポート
2015.08.31
実装技術初心者のための『パスポート』-『調査技法』とは?
知のインプット/アウトプットのこつ
NPO法人 日本環境技術推進機構 横浜支部

 

8.社報、無料情報誌を入手するには?

  企業の情報を得るのに便利な方法がある。広報活動の一環で各企業では広報誌を発行している例があるので有効活用を実践しょう。

 ●『社報』や『商品情報』は、企業の『広報』に依頼して手続きすれば、送付してもらえる
 ●工場見学などで訪問した際に確認して送付依頼する
 ●『情報誌』は展示会の出版社のブースで無料手続きを実施しているので、まず登録手続きする
  •その都度、名刺を渡して、出版社に顔を売る(1回ではなく、そのつど名刺を渡しておく・・・これがこつ)
  •海外の出版社からも資格審査で確認されれば、無料で送付されてくる
  •資料請求カードで資料を入手する(利用すれば、読者のステータスがあがっていく)
 ●意外なところにも貴重な情報が・・・
  •街角には、貴重な情報が転がっている(無料情報誌(『R25』など)や機内誌・車内誌の活用)
  •どんな情報があるか、いかに注意して目を向けるかにある
  •ホテルに置いてある電話帳も貴重な情報源(特に海外訪問した場合には、電話帳の最初のページには地図、観光案内もある)
  •現地の邦人向けに発行している新聞・情報誌の利用(海外の情報が入手できる)
  •海外に訪問したら駐在員から現地の最新情報を入手する

9.新しい情報を得るには?

 情報には最新の新鮮な情報と古い情報の二つがある。古い情報でも体系化することによって傾向分析に活用することができる場合もあるので貴重である。

 さて、新鮮なもぎたての情報を得るための心構えについて以下、紹介したい。

 ●業界のトレンドを常日頃つかんでおく
 ●いつか役に立つと思って情報を事前に集めるくせをつける
 ●展示会には極力でかける
 ●無料の情報誌や技術雑誌を活用する
 ●メールマガジンに登録して配信される情報を活用する(例:まぐまぐ!)
 ●海外の技術雑誌も、たえずチェックしておく
 ●専門家と面識となる
 ●営業マンとつねに会い、営業マンと仲良くなり、情報交換する(直近の市場動向を熟知している)
 ●海外調査には、それなりの調査技術が必要である
 ●新しい基礎技術の動向を知るためには、教科書に書いていないし、誰も教えてくれない。業界の動きをにらんでおくしかない
 ●先端技術の動向把握には学会参加を(広くみるには学会をのぞいてみよう)
 ●学会の非公開の研究会や学術講演大会への参加は貴重である(非公開の委員会や研究会の委員になろう、アドバンスな情報が得られる)
 ●目標を作って学会発表しよう
 ●自ら新製品紹介を実施し、学会での論文発表を実践しよう
 ●海外の学会で面識になると工場見学などが比較的楽にできるメリットがある
 ●人材ネットワークの構築しておけば簡単に情報が得られる(人材ネットワークがあれば困った時に役立つ)
 ●他人の作成した情報よりも自ら集め、分類、整理して、加工した情報の方が長く使用できる
 ●蓄積した情報を組み合わせ、並べ替え、加工することが重要
 ●良い情報を蓄積し、古い情報は整理し破棄する
 ●異業種の動向も知っておく(異業種との交流には、なにかとヒントとなる情報が転がっている)
 ●講演会/講習会に参加して情報を入手する
 ●自ら情報を発信する人には自然と情報が集まる
 ●好奇心/野次馬根性は、情報収集の基本である

10.こんな情報サイトも探索対象に

フォーラムの利用
 業界の中で、情報交換するフォーラムがあり、活用すると簡単に情報が得られる。
 特に専門家が集まっているので質問すると短期間で専門家のアドバイスがもらえる。
 情報交換は電子メールで、メーリングリストで実施される場合が多い。

経済レポート
 経済に関するいろいろな調査結果や研究結果の報告書が公表される。
 http://www3.keizaireport.com/

大使館、領事館
 各国の大使館・領事館が発信している情報も活用することが可能で、特に海外に関する情報を収集する場合には便利であり、相談にも乗ってくれる。
 http://www.embassy-avenue.jp/
 http://www.embassy-avenue.jp/list/index.htm

JETROなどの海外ネットワークの活用
 産業別情報とテーマ別情報を海外のネットワークを通じて体系的に調査し、その結果を公表している。
 http://www.jetro.go.jp/indexj.html
 http://www.jetro.go.jp/world/reports/

専門調査会社の利用
 調査を専門にしている企業から調査資料が発刊されているので、その資料の利用も可能である。
 たとえば、東レリサーチセンター調査研究部産業技術調査研究室(http://www.trcbook.com)、など。

 以上、今回は『調査技法』のポイントとなる“お役立て情報”を紹介した。ぜひ、ご活用いただきたいと思う。

<参 考 資 料>

1)佐高 信, “情報は人にあり” 講談社文庫
 1992年2月初版発行 ISBN4-06-185093-8

2)情報アクセス研究会編, “現代人のための情報収集術” 青弓社
 1995年3月初版発行 ISBN4-7872-0019-4

3)創藝舎編, “グーグル完全活用本” 三笠書房
 2006年3月初版発行 ISBN4-8379-7546-1

4)佐々木俊尚, “グーグル Google 既存のビジネスを破壊する” 
 文藝春秋 2006年4月初版発行 ISBN4-16-660501-1

5)別冊宝島編集部編, “グーグル明解検索術” 宝島社新書
 2006年5月初版発行 ISBN4-7966-5251-5

6)内藤誼人, “内藤式 「ザ*検索術」” 廣済堂
 2006年10月初版発行 ISBN4-331-51183-9

7)関口和一, “情報探索術” 日経文庫
 2006年11月初版発行 ISBN4-532-11121-8

 

 

会社名
NPO法人 日本環境技術推進機構 横浜支部
所在地