酸化膜の測定はSERA法(連続電気化学還元法)で行った(図12)。一般的に使用されるAES(オージェ電子分光法)、XPS(X線光電子分光分析)は、酸化膜厚の測定時間が長く、多数の測定をするのには向かない。一方、SERA法は、試験片形状、寸法による制約などの問題もあるが、簡易な方法であり多数の試料測定には有効である。
図12 SERA法(連続電気化学還元法)
今後、OSP基板の利用がますます増加すると考えられる。OSP基板のはんだ付け不良解析はわかりにくい。当社では、各パッドのOSP厚とOSP膜自体の状態を分析することが重要と考えており、引き続き、新しい分析方法の検証や方法自体を考えていきたい。
<参 考 資 料>
1)苅谷、他、無電解Ni-P/Sn-Agはんだ接合部の界面組織と機械的信頼性、Mate2000、pp.217−222、2000
2)菅沼克昭:はじめての鉛フリーはんだ付けの信頼性、初版、工業調査会、p42、2007
3)山本、他、無電解めっきを用いたBGAはんだ接合部の衝撃信頼性の検討など、MES2004、pp.77−80、2004
4)平森、他、Ni/AuめっきとSn-Ag系鉛フリーはんだの界面反応と接合部強度評価、MES2002、pp.131−134、2002
5)小野由加利、Ni粒界腐食発生要因の究明と改善策について、2011インターネプコン クオルテック技術資料
6)高尾、他、CuおよびCu−Sn系化合物のSn−Pbはんだ濡れ性解析、豊田中央研究所R&Dレビュー Vol.31 No.4、1996
7)濱田正和:マイクロソルダリング技術、初版、日刊工業新聞社、p199、2002
- 会社名
- (株)クオルテック
- 所在地
-
真空リフロー、N2リフロー、エアリフローのことなら、エイテックテクトロン(株)にお任せください。フラックスレス真空リフロー装置販売開始!エイテックテクトロン株式会社
-
アレムコの導電性/熱伝導性接着剤,コーティング材,グリースのことなら(株)エス・エス・アイ株式会社エス・エスアイ
-
独自の加工技術とノウハウで様々な材料にチャレンジ 〜色々なアイデアを生み出して研究者をサポート〜 ムソー工業株式会社 代表取締役 尾針 徹治 氏Gichoビジネスコミュニケーションズ株式会社
-
SEMICON Japan 2023 2023年12月13日(水)〜15日(金)の3日間、東京ビッグサイトにおいて、半導体を中心としたマイクロエレクトロニクスの製造を支える装置/材料産業の総合イベントであるSEMICON Japan 2023が開催された。Gichoビジネスコミュニケーションズ株式会社