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テクニカルレポート
2024.04.24
バイオプラスチックをめぐる世界の規制動向と、各国の認証システムについて
(株)ケミトックス
藤岡 博明

③バイオプラスチックに関する各国の認証スキーム

バイオプラスチックの認証について、現時点では上市、販売にあたって公的認証の取得は必須とされておらず、あくまで市場における付加価値のためのボランタリーなものという位置づけである。ただ、前項でも触れたように、世界的な潮流として、バイオプラスチックであることを謳うために、今後認証取得を義務付ける規制が現れる可能性は高い。

バイオプラスチックに関する認証を発行している認証機関としては、欧州のDIN CERTCO(ドイツ)、及びTUV AUSTRIA Belgium(ベルギー)が世界的な知名度をもっている。バイオベースの認証のほか、環境条件に応じて細分化された複数の生分解性認証スキームを運用している(図4)。

図4 欧州 主要認証機関の生分解性認証カテゴリー

 

それ以外のローカルの生分解性認証として、英国のREAL(Renewable Energy Assurance Limited)認証、米国のBPI(Biodegradable Products Institute)認証、豪州のABA(Australian Bioplastics Association)認証などが存在する(図5)。これらの認証機関は、いずれもドイツのDIN CERTCOとつながりがあり、認証業務の実務はDIN CERTCOが請け負うかたちで運営されている。

図5 EU以外の主な海外生分解性認証

 

また、バイオベース材料については、米国農務省(USDA)が以前より独自の認証スキームと認証品のカタログを運用している。

日本では、日本バイオプラスチック協会(JBPA)が、生分解性プラ及びバイオマスプラ認証を運用している。さらに、昨年新たに海洋生分解性に関する認証スキームが立ち上がり、注目を集めている。

それぞれの認証スキームの詳細については紙幅の都合で立ち入らないが、関心をおもちの方は個別に問い合わせいただきたい。

 

④バイオプラスチックに関するケミトックスのサービス

ケミトックスでは、2022年よりバイオプラスチックに関する試験及び認証取得支援のサービスを開始した。自社設備を用いて、ISO規格に基づいた生分解性試験を行っている。コンポスト、天然土壌に加え、海洋生分解性試験にも対応可能で、日本バイオプラスチック協会から生分解性プラ認証の試験所認定を受けている(図6)。また、2024年には山形県の新庄試験センターにて試験設備を大幅に拡張し、海外の認証機関からの認定を取得するための活動を進めていく予定である。

図6 ケミトックスの試験装置(国際規格に準拠した試験が可能)

 

海外の認証取得については、前項で紹介したすべての認証の取得サポート業務を行っている。事前の技術相談から、文書の作成、海外機関とのコミュニケーション、試験のアレンジまで、必要なすべての作業を代行できる体制を整え、スムーズな認証取得を可能にしている。

試験、認証取得を検討の際は、ホームページよりお問い合わせいただきたい。

https://www.chemitox.co.jp/)

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(株)ケミトックス
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