■現場の改善に貢献する製品群
(株)FUJIでは、同社が推進するDXと自動化による先進工場設備「FUJI Smart Factory」を形作る製品群を紹介していた。
フィーダ自動交換システムを搭載した最新型チップマウンタ『NXTR Aモデル』は、生産前にオペレーターが指示書で確認していたフィーダ配置をスマートローダが自動で実施し、生産中も最適なタイミングで必要なフィーダを配膳。また、生産後、次生産でも使えるフィーダを自動で仕訳けてくれるのでオペレーターによる作業がいらないなど省人化に貢献する。
ブース内では高速多機能装着機『NXT』シリーズの最新モデル『NXTR Sモデル』も展示。実装直後のチェックやシールド装着前の実装部品チェックなど、品質チェック機能の徹底強化を図りつつ、対応基板サイズも拡大。新開発のW08tフィーダ、MFU63、2RVモジュール、RH28ヘッドの組み合わせで、同社従来製品『NXTⅢ』比39%アップのスループット120000cphを実現している。
同社では別の小間において、エレクトロニクス3Dプリンタ『FPM-Trinity』を紹介していた。
3Dプリンタならではの、自由な、3次元の特殊形状を実現できる装置で、マスク治具がいらないので製造が1日で完了。フルアディティブ工法で廃液、廃材を最小化して、樹脂造形、回路印刷、部品実装を行うことができる。電子基板の試作サービスも行っているということで、多くの来場者が説明に耳を傾けていた。
■「1 STOP SMART SOLUTION」の新世代プラットフォーム
ヤマハ発動機(株)では、表面実装から組み立て工程のトータルソリューションをスマートに実現する「1 STOP SMART SOLUTION」の新世代プラットフォーム『YRシリーズ』を紹介。
万能型の3Dハイブリッド光学外観検査装置『YRi-V TypeHS』は2D/3D検査や4アングルカメラ、8方向プロジェクタ、5μmレンズ、同軸照明を搭載。2500万画素のメインカメラを採用した新開発の検査ヘッドで高密度、高精度検査のさらなる高速化を実現している他、3Dラインレーザ測定器によって鏡面部品、透明部品の検査力を向上させている。
プレミアム印刷機『YRP10』は、コアサイクルタイム6秒の高速印刷と高精度μ±6σ:16μm(Cpk≧2.0)を実現。マスク自動交換など段取り替え作業も全自動化しているなど多くの特徴を有している。
加えて、リニアコンベアモジュール『LCMR200』やスカラロボット『YK510XE』など組み立て工程を担う製品も紹介するなどラインをトータルで展示していた。
■検証によって有効性、高効率性を実証
ゼストロンジャパン(株)では、自社製品の紹介に加え、他の企業との協力の下で実施した様々な検証のパネル展示を行っていた。
洗浄による付加価値の実証として(株)日本スペリア社と共同で行った「ギ酸リフローデバイスの洗浄効果検証」では、評価用基板に日本スペリア社製のはんだペーストを使用して実施。ギ酸リフロー品において、せっかく接合に適した表面形成が実現しても、汎用の溶剤で洗浄すると気化熱で水との接触が起こり酸化が促進されてしまうが、ゼストロン製の洗浄剤を使用すると再酸化防止膜が形成され、半永久的に耐酸化作用が維持され、かつ、より強固な樹脂接合もできるという。
また、(株)弘輝と共同で、活性剤(イオン成分)の洗浄性を見るために「低スタンドオフ部の残留性検証」も実施。この結果、有機酸の種類によってイオン残渣除去効率が変化すること、ハロゲンが有機酸より除去効率が良好であることが分かった。
同展示会の次回開催は、2025年1月22日(水)〜1月24日(金)の3日間、東京ビッグサイトにて開催される予定。
- 会社名
- Gichoビジネスコミュニケーションズ株式会社
- 所在地
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