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スペシャルインタビュー
2023.11.15
セキュリティ関連機器で培われた技術力を活かしロボット台車を開発
〜自社生産により低コストで耐久性に優れた製品開発を目指す〜
株式会社 三矢研究所
代表取締役社長 古澤 利夫 氏

■実際に開発された製品についてお聞かせください

 

古澤 : 開発した製品は、自動搬送車体『Carrymaster(キャリマスター)-Ⅰ』になります(写真4)。販売は、2022年より開始しており、同年に東京ビッグサイトで開催された「産業交流展2022」にも初展示しました。

写真4 自動搬送車体『Carrymaster(キャリマスター)-Ⅰ』

 

製品仕様としては、本体重量:40kg(牽引治具除く)、最大牽引重量:500kg、登坂能力:3度(300kg牽引時)、最小回転半径:1.0m〜(路面または牽引重量による)、稼働時間:約8〜10時間(使用状況により変化)、誘導方式:磁気ガイドテープ式(50/30mm対応)、アドレス方式:磁気マーカ読み取り式、安全装置:レーザセンサ/バンパセンサ、などが挙げられます。

また、牽引車に合わせた『connec車 A』(写真5)、『connec車 B』(写真6)、『connec車 C』(写真7)、『connec車 D』(写真8)を用意しており、これ以外にもニーズに合わせて新規コネク車の開発に対応しています。さらに、現状の最大牽引重量は500kgですが、そこまで重いものは運ばないといったニーズも出てきているので、ラインアップも徐々に増やしていきたいと考えています。

写真5 『connec車 A』

 

写真6 『connec車 B』

 

写真7 『connec車 C』

 

写真8 『connec車 D』

 

まだ発売されたばかりの製品ですが、少しずつ問い合わせも増えてきており、将来的には年間100台程の販売を目指すとともに、サブスクでの提供も視野に入れています。

 

■今後の展開についてお聞かせください

 

古澤 : 当社は、どちらかというとお客様からの依頼を受けて如何に安く、壊れないものを提供できるかというビジネススタイルなので、これは今後も続けていくと思います。当社には営業部隊が存在しないので、基本的には私が先頭に立って色々と飛び回っている状況です。

何度かやめようとも考えましたが、これが自分の性に合っているように感じています。立ち止まっていても何も起こりませんし、やはり何かアクションを起こさないとビジネスチャンスにも巡り合えないと思います。それで、仮に利益に繋がらなくても、当社に頼ってもらえる方の力になることで、いずれ違う芽に繋がっていけるのではと私は思っています。

そのためには、色々な案件に対応できる技術力やノウハウも必要になってきますので、技術の向上とノウハウの蓄積にも力を入れていきます。

 

本日はお忙しい中ありがとうございました。

会社名
株式会社 三矢研究所
所在地
川崎市麻生区