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スペシャルインタビュー
2022.07.12
オーダーメイド開発で様々な課題解決に貢献するAIソリューション
〜豊富な経験やノウハウを活かしたコンサルティング&カスタム開発〜
AIMENEXT JAPAN株式会社
代表取締役 後藤 好恵 氏 (VU THI PHUONG THUY) AIセールスコンサルティング部 部長 半田 孝志 氏

■御社が提供されているAIソリューションをいくつかご紹介ください

 

半田 : まずは、文字認識『AIME-OCR』についてご紹介します。『AIME-OCR』は、AIの技術である「機械学習」と「深層学習(ディープラーニング)」を取り入れたAI-OCRになります。

最近では、『AIME-OCR』のソリューション内に「万能OCR」というアプローチがあり、イメージとしてはどんな文字や対象でも認識できるような汎用モデルの研究開発を行っています。よくある例としては、経理などの部署で帳票を人が見て入力していますが、その入力作業の代わりにAIがすべて自動で行えば、かなりの効率化を図ることができます。帳票以外でも、どこの分野でも使われる注文書や身分証明書なども認識することが可能です(写真2)。

写真2 『AIME-OCR』による帳票などの認識イメージ

 

また、特別なものとして図面の認識や銘板認識なども可能です。特に銘板認識については、最近注目されてきている市場で、まだ参入している企業は少ない状況です。車に貼られているコーションプレートや、製造業ではミシン/農作機/建機などを管理する機械銘板、それから商品/製品ラベルなどを認識します。

『AIME-OCR』を導入することで、文字や対象を認識してすぐにテキストに変換することが可能になり、色々な業務に活用していくことができます(写真3)。

写真3 『AIME-OCR』によるテキスト変換のイメージ

 

次に、“データマイニング”に関するAIソリューションである予測レコメンド『AIME-PRECOM』についてご紹介します。“データマイニング”といった予測の分野は、非常に面白い分野であると思います。人には未来のことを先に知りたいと思う傾向があり、そういったニーズは非常に多く、例えば売り上げの予測なども現状ではホットなキーワードになっています。

そのような中で『AIME-PRECOM』は、中古車価格の予測や電力使用量の予測、または農産物交配種F1(第一世代)の予測や製造/物流/小売飲食などの様々な業界における需要/在庫/仕入れに関する予測といった、幅広い予測のモデルをカスタマイズで研究開発しています(写真4)。

写真4 『AIME-PRECOM』による予測データのイメージ

 

特徴としては、会社や業務ごとに扱うデータが異なり、分析する場合は1つの要因が追加されたら予測の桁が全然異なってくるため、汎用モデルよりもその会社やその業務に対して、一番適切なモデルをカスタマイズすることを得意としています。

この市場には、色々な製品が開発されており、汎用モデルの場合は精度的にある程度の予測はできますが、実際の業務で使用するとなると、やはりギャップが生じるという課題があります。そのため我々は、独自の技術を活かしたカスタマイズによる開発を進めています。

その他にも、色々なAIソリューションの提供を行っていますが、今ご紹介した2つのモデルは、当社の中でも主力となる製品に位置づけされています。

それから、最近開発されたスマート駐車場『AIME-PARKING』についてもご紹介します。『AIME-PARKING』は、駐車場の利用状況を可視化する映像解析システムになります。

駐車場の出入り口に設置したカメラで、入出庫する車両のナンバープレートを読み取り、駐車場利用者の調査、施設利用者の検知、利用車両の検知など、運営や管理に役立てていきます(写真5)。

写真5 『AIME-PARKING』による車両検知のイメージ

 

このようなニーズは、最近少しずつ増えてきており、従来のナンバープレートだけでなく、ご当地ナンバープレートを解析できるような研究開発も行っています。駐車場の運営/管理だけでなく、車両検知の観点から工場におけるトラックの出入りなど、様々な場所で利用していただけると思っています。

会社名
AIMENEXT JAPAN株式会社
所在地
東京都千代田区