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スペシャルインタビュー
2022.07.12
熱に特化した経験を活かし独自のものづくりを提案
〜独創的なアイデアで様々な厳しい要求にも対応〜
株式会社 ヒートテック
代表 萩原 史朗 氏  製造技術 萩原 雄一郎 氏

加熱/乾燥、エアシステム関連機器、熱処理装置の設計/製造/販売を行う株式会社 ヒートテック。一品一葉のオーダーメイドをベースに、様々な厳しい要求にも対応する同社の概要と技術、製品展開などについて、代表 萩原 史朗 氏、製造技術 萩原 雄一郎 氏のお二人にお話しを伺った。

 

■御社を設立された経緯や概要などについてお聞かせください

 

萩原(史) : 当社は、1991年1月に設立した会社です。私は元々、総合商社に勤務しており、海外で日本から輸出される様々な製品を現地の工場などに売り込んでいました。その中で、右から左へものを渡していくという商売にあまり面白みを感じられなくなり、何か自分でものづくりに携ってみたいと思うようになっていきました。

そして日本に帰国したタイミングで、国内営業部門への配置転換を要望し、海外メーカーのハロゲンランプを使ったヒータの輸入販売を行う小規模な部署に配属されました。このハロゲンランプを使ったヒータの国内市場は、ニッチな分野でありましたが、ある意味ビジネスとしては成り立っており、個人でやっても生計を立てていけると思いました。

元々、自分で何かものづくりに携っていきたいと思っていたので、組織の中の一員として動いているのではなく、個人でチャレンジしたいと考えていました。ただ、自分には資本やバックボーンもなかったので、一番確実な手段として当時在籍していた部署の暖簾分け的な形で独立する方法をとりました。当時在籍していた会社も、それを快く承諾していただき、これが当社を設立した経緯で、現在も取り引きを継続しています。

また創業当時は、千葉県流山市に事務所を設置し、その後千葉県柏市に移転しています。最初は、以前在籍していた部署で取り扱っていたヒータを国内で販売していましたが、やはり製品単体を販売するだけでは面白みがなく、これらの製品を使って周辺の装置を絡めていき、お客様のメリットになる方向にもっていければ、ビジネスとしても面白くなるのではと考えました。

その第一歩として、私はまだまだものづくりに関する知識がなかったので独創的なアイデアから設計までを行い、そこから組み立てといったものづくりを担当してもらえるような会社を自分のもつネットワークや知り合い、あるいは新たに探していきました。探すといった能力は、商社勤務の時に培った新規開拓のノウハウがあったので得意としており、「実際に機械をつくってくれる」、もしくは「こちらの提案したアイデアに反応してくれる」といった会社をピックアップし、その会社とお客様を引き合わせていきました。そして、製品単体を販売するビジネスから、周辺の装置を絡めたビジネスにステップアップし、これを事業の柱として継続していきました。

その後、大学生だった長男の雄一郎が就職活動をしている中で、アルバイトもやっていた当社に興味があることを相談され、これが次の転換期となるきっかけになりました。それは、今まで外注にお願いしていたものづくりを、もし彼が入社してくれるのなら、できれば自社でものづくりにチャレンジしたいという想いでした。

自分自身、最初の志から一歩踏み込んではいましたが、実際のものづくりに関しては外注に頼っていたので、まだ商社的なイメージからは抜け出していないように感じていました。自分の独創的なアイデアを自分の力で形にしていきたいと常に思っていましたが、なかなかそういうチャンスにめぐり会えていませんでした。しかしここで、彼が当社で私と一緒に働いてみたいというチャンスにめぐり会えました。

そこで、もし入社したら私と同じような仕事ではなく、アイデアを形にするものづくりを担当してもらえないかと相談しました。彼もそれを了承してくれて、文系の大学に通っていたため、まずはものづくりに必要な電気関係の知識を得るために、大学4年生の時に夜間の電子専門学校へ通い、卒業までに第一種電気工事士と電気主任技術者を目指していきました。

そして、工事士試験に合格して大学も卒業したのち、2008年4月に当社へ入社し、はじめは私と同行して、専門学校では教えてくれないような現場での知識を身につけていきました。その後、電気関係の知識だけではものづくりはできないので、溶接や板金の知識を得るために、柏市内にある今までの外注先にお願いし、5年ほど彼を出向という形で修業させていただきました。

その結果、2011年頃から少しずつものづくりに関する内製化をスタートさせていき、まずは組み立てから行って、配線や溶接/板金と徐々に内製化の幅を広げていきました。それでも、まだまだ技術の向上を目指すために、今でも別の外注先で色々と修業させていただいている状況です。

最近では、加工などが必要な部材以外の部分ではほぼ内製化が進んでおり、そのため作業スペース等を確保する目的で、今年の3月に以前の千葉県柏市から現所在地となる同じ柏市内に本社事務所/自社工場を新設し、移転しています(写真1)。

写真1 新設した本社事務所/自社工場

 

■御社の技術やノウハウについてお聞かせください

 

萩原(史) : 当社を設立して30年ほど経ちますが、その間、熱に特化して様々なお客様と接してきた中で、それらのお客様に供給を行ってきた経験が今の技術に活かされていると思っています。

基本的にお客様からは、標準品にない加熱機器関連の問い合わせが多く、そのためすべての製品がオーダーメイドになっています。なおかつ、ほとんどの問い合わせがかなり難しい案件で、ほかでできないような独特なニーズの相談をいただいている状況です。そのような案件に対し、「このようにすればできるんじゃないかな?」と自分の頭の中で考えて、まずはいろいろとチャレンジしていき失敗も多いですが、それがある意味ノウハウとして自分の中に蓄積されていきました。

そのような経験から、最初に問い合わせをいただいた段階で、「これは対応できる、できない」の判断をつけられ、対応できる案件に関しては段階的にテストを繰り返しながら、製品を完成させていきます。

基本的な当社のコアとなる技術は、「熱風」と「赤外線」の2本柱で、この技術を活かしながらお客様の様々なニーズに対応しています。

会社名
株式会社 ヒートテック
所在地
千葉県柏市