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テクニカルレポート
2016.08.10
SMT実装工程の良品生産システムの提案
パナソニック ファクトリーソリューションズ(株)

 

  たとえば、図9に示すように部品中心とノズル中心のずれ量を散布図で表し、部品吸着位置でのノズル位置の変動を管理する。図で表している例は時系列に散布図を比較して変動を管理してるが、これ以外でもノズル位置の工程能力指数を算出する機能もあり、それによって変動を管理できる。このツールによって、ノズル交換やノズルやホルダのメンテナンスを的確に行い、吸着ミスを事前に予防できる。

図9 部品吸着状態管理 ノズルの場合

マウンタの吸着品質を左右する重要な要素としてフィーダがある。部品供給位置精度に直接影響するからだ。特に部品サイズが小さくなればなるほど、部品吸着位置精度が要求される。

 図10にフィーダの部品吸着状態を工程能力指数の算出機能と管理図と散布図で管理する場合を示す。たとえば、この分析ツールによって、フィーダの劣化が管理でき、部品サイズに応じたフィーダの選別ができるようになる。

図10 部品吸着状態管理 フィーダ

  次に部品装着工程の管理については、当社商品であるNPMの装着後検査ヘッドで部品装着位置を測定したデータを活用する。図11に部品装着工程の分析例を示す。装着位置精度をノズル別、装着角度別、装着部品別に工程能力指数、散布図、ヒストグラムで表し、これを時系列で比較することで変動管理を行うものである。

図11 部品装着工程分析例

  部品の装着精度はリフロー品質に直接影響するので、検査ヘッドで不良が発生してからでは手遅れである。この分析ツールによって、ノズル交換やノズルメンテナンスを的確に行い、不良を予防できる。

 

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パナソニック ファクトリーソリューションズ(株)
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