トープロテクノサービス(株)では、東大ベンチャーと共同開発した、「AIを使った基板設計」を紹介していた。
これは、AIでアートワーク設計を効率化する、というもので、いつでも高品質な設計が可能で、同時に多くの設計案を作ることができる。
基板の外形、部品(ライブラリ)、ネットを準備すると、それに基づいて、ルールベース型AIによる多数同時設計を実施。AIが部品配置、自動配線を行い、短時間で1000通り以上の設計案を自動生成する。
そして、これであがってきた案の中から、過去の設計データから傾向を抽出/構築した機械学習型の「AI先生」が、設計仕様、製造仕様、ノイズ対策、熱対策などの項目ごとに評価/採点し、高得点のものを選び抜く。
設計者(人)と比べると最大約2/3に時間が短縮されるという。
トープロテクノサービスのブース
大船企業日本(株)では、極小径加工用UVレーザ加工機(JOB SHOP用)『AVIA NX』を紹介していた。
同製品は、波長355nm の高速UV発振器を搭載し、プリント基板、その他材料の極小径加工を、高速高精度で行う装置。
材料、目的別にレーザ源を選択可能で、2軸構成により、同時に2つのワークを高速加工。
10~30μmの極小径加工に対応する。
自社開発CNCにより、快適な操作性を実現している。
極小径加工用UVレーザ加工機(JOB SHOP用)『AVIA NX』
(株)ニソールでは、メニュー通りに進めることで基板設計を簡単に行える、初心者でも使いやすいプロ用のCAD『俺のCAD』を紹介していた。
UIを革新し、基板設計手順ノウハウをメニューとして操作をより簡単に使いやすさを追求した製品で、基板設計工程が16 個のアイコンになっている。
簡単、明解なマウス操作が可能で、電子機器開発の初心者向けの試作開発用としての利用だけでなく、電気のものづくりを目指す全国の学生の学習としての利用も考慮し、CAD操作を極端に簡単にするために両面基板(2 層)に特化して操作性を重視。
また、簡単回路図エディタを搭載しているため、簡単に回路図を作成可能で、ネット情報はそのまま基板設計に引き継がれる。
さらに、従来は様々な手順が必要であった製造データ(ガーバーデータ、NCデータ、マウントデータ)の出力についても、ワンタッチで行うことができる点も大きな特徴となっている。
ニソールのブース
シライ電子工業(株)では、プリント配線板の製造プロセス/リードタイム短縮を実現する高精度シンボル印刷用オンデマンドインクジェットプリンタ『G7070S』を紹介していた。
同製品は、堅牢な筐体を採用しており、印刷時の振動を軽減。
従来工法が苦手としていた、表面の凹凸が大きい製品も参みや文字潰れがなく印字できる。
ガーバデータから直接印刷データを出力可能で、製造コストの削減と製造リードタイム短縮に貢献する。
2 次元コードの印刷にも対応し、個別確認用コードとして使用することで製品のトレーサビリティ向上も実現する。
同社製の水平搬送型装置向け自動化装置『ACSys』と組み合わせることによって、自動投入/排出システムを構築することができる。
『ACSys』はワークサイズ対応の平積み基板投入/取り出し機であり、ティーチング不要でパッド調整のみで品種切り替えが行える製品で、ブースではこの2 製品を連携したデモ展示を行っていた。
シンボル印刷用オンデマンドインクジェットプリンタ『G7070S』と水平搬送型装置向け自動化装置『ACSys』を組み合わせたデモ
(株)FUJIは、電子部品実装機『NXTR』を展示していた。
同製品は、表面実装工程における「3つのゼロ」(実装不良ゼロ、オペレータゼロ、機械停止ゼロ)の実現を目指して開発されたハイエンドの実装機。
大きな特徴の一つとして、スマートローダ―がスケジュールに応じて段取り替えや部品補給を行う機能を有していることが挙げられる。
ブースでは、スマートローダーによるシームレス段取り替えの流れについて紹介していた。
まず、事前準備として、生産中に次生産用フィーダが待機ステージへと移動される。
そして、生産が終わった装置から順に段取り替えが開始され、終わった装置から生産を再開。
不要となったフィーダは待機ステージへ移動され、回収される。
展示された製品の前には多くの来場者が集まり、その説明に熱心に耳を傾けていた。
『NXTR』に関する展示
同展示会の次回開催は、2020年5月27日(水)~29日(金)の3日間、青海展示棟全ホールにて予定されている。
- 会社名
- Gichoビジネスコミュニケーションズ株式会社
- 所在地
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