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テクニカルレポート
2015.05.27
革新・Rexxamが贈る技術と現場の知恵
『Sherlock-300シリーズ』
(株)レクザム

 

はじめに

(株)レクザムは、創業50周年を機に、2010年1月に隆祥産業(株)から社名を変更した。培った技術や現場でのノウハウをブラッシュアップすることで、さらに新しい発想力と創造力を形にしている。

 マイクロエレクトロニクス技術を核として、コンピュータ、メカトロ、光学、超音波、X線、バイオ、通信技術など多彩な技術をもち、その複合技術によって、個性的な製品を生み出す力にあふれている。これまでにも、高速画像処理技術とメカトロ技術の複合による医用エレクトロニクス製品などを次々と誕生させてきた。

 さらに環境制御、燃焼制御、通信制御などの技術も重ね合わせて、他社には真似のできないようなオリジナリティの高い製品レパートリーを誇っている(図1、図2)。

図1 (株)レクザム 香川工場

図2 製品ラインナップ

  こうしたハイテク分野に加えて、金属加工、精密機械加工などの領域をもっているのも特色である。この分野においても、マシニングセンター、レーザパンチプレス、各種NC機器、溶接ロボットなどを備え、業界最先端の技術水準を誇っている。

製品のご紹介

  当社は2006年に、我々が製造する実装基板の品質管理向上の実現という目的も含めて、基板外観検査装置『Hi-SPECKER RPTシリーズ』を販売開始した。

 RPTシリーズは背の高いディスクリート部品とチップ部品を同時に検査できるなど独自の特徴を有しており、外観検査装置として実績を挙げている。

 そのような実績に加え、40年にわたる実装基板の開発製造の知識、眼科医療用検査機器の開発製造の経験をもとに、SMDの外観検査を主軸とした低価格で高精度検査が可能なSherlock-300シリーズを開発した。

1.実装基板検査とは

図3 基板外観検査装置の位置付け

  今日、基板作りにおいて外観検査装置(VCT)は、機能検査装置(FCT)、定数検査装置(ICT)とあいまって、基板品質を均一に、高いレベルで保証するには欠かせない検査装置である(図3)。

 FCT、ICTでは検出できない検査項目は人の目視による外観検査が行なわれてきたが、定形化されにくい内容であり、近年の基板小型化に伴う部品の高密度化、小型化が人の目視をより困難にしている。

 外観検査装置の能力としては、人に近い柔軟性のある判断手段を備え、かつ精度が高く、安定したものでなくてはならない。

 

 

会社名
(株)レクザム
所在地