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テクニカルレポート
2014.07.29
身近に見る環境対応の実態 その2
特定非営利活動法人 日本環境技術推進機構 横浜支部

認証関係

 漁業資源を保つ証しとして、MSC認証制度(海のエコラベル)が魚業関係で広まっている。
 MSCの3つの原則は以下の通りである。
①資源が持続的であるように漁業は行わなければならない
②環境が持続的であるように漁業は行わなければならない
③社会的に持続的であるように漁業は行わなければならない
京都府機船底曳網漁業連合会(京都府底連)がずわいがに、あかがれい漁業に対して、土佐鰹水産株式会社がかつお漁業に対して、それぞれMSC認証を得ている。また、スーパーがMSC認証の魚を販売するようにもなってきた。
 レインフォレスト・アライアンス認証マークは、コーヒー、バナナ、生花、植物など様々な農産物のほか、材木、紙、その他の森林資源製品に対して認証するもので、写真32に示すようにコーヒーカップにカエルの認証マークが付けられている。神戸屋レストランで出されるコーヒーがレインフォレスト・アライアンス認証を取得しているものである。これは1989年に『スマートウッド』プログラムを立ち上げ世界初の林業認証制度を策定し、市場の力を利用して森林保護に努める初の組織となり、1993年に森林管理協議会(FSC)創設に貢献した経緯がある。FSCは1993年10月にカナダで創設されたNGOで、生産を行う森林や製品、流通過程の評価、認定、監督を行う国際的に活動している組織で、本部はドイツのボンにある。各企業で発行される環境報告書やCSR報告書には、FSC認証された紙を使用し、それを明示するためにFSC認証マークを裏表紙にも記載している(写真32)。

写真32 認証ラベル

環境保護活動に協力

 売上金の一部を環境保護活動に寄付するような活動もある。写真33は、野外活動を実施する人が購入するカレーに対し、売上高の1%が日本自然保護協会に寄付されている。2009年にも期間限定で実施されたことがある。

写真33 売り上げの1%を日本自然保護協会へ寄付

 

 

会社名
特定非営利活動法人 日本環境技術推進機構 横浜支部
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