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テクニカルレポート
2014.05.29
職人の夢から生まれた遮音/吸音効果のある画期的な防音材
軽くて強度のあるハニカム構造体をコア技術として採用
株式会社 静科

御社のコアとなる技術についてお聞かせ下さい

写真1 ハニカム構造体

  高橋:先程も少しお話ししましたが、蜂の巣に似たハニカム構造体という正六角形を隙間なく並べた、軽くて強度のある構造がベースになっています(写真1)。ハニカム構造は、断熱材などによく使われますが、当社は吸音/遮音効果に着目し、防音材の技術として応用しています。
  当社の技術は、このハニカム構造体に発泡材を入れていくことが一つの特徴になっています。「ハニカム構造体の中に何か入れることで新しい部材が出来る可能性がある」といった発想は、すでにとある専門家の方が文献として残していますが、当社の開発者もその文献が頭に残っていたようで、開発のヒントになりました。ただ、何を入れればいいのかということまでは触れておらず、当社としても様々な発泡材を入れて研究開発を行いました。その中で、一番防音効果に有効だったのがフェノール樹脂でした。
  また、他社の防音パネルとの差別化を図るため、薄型軽量化を目指し、厚さに関しては10mm単位で研究開発を行いました。その結果、約30mmの厚さが幅広い周波数に対応できることが分かりました。
  このように当社のコアとなる技術は、従来からある技術や材料を複合していますが、他社ではあまり進めないような研究を独自に行い、また環境保全にも対応しているところが強みになっています。 

 

 

 

 

会社名
株式会社 静科
所在地
神奈川県大和市