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テクニカルレポート
2019.06.07
第32回 長野実装フォーラム
5G時代の実装技術
長野実装フォーラム

 

③ iPhone XSに観るアンテナ・RF技術と5Gスマホへの推察

  セミコンサルト代表:上田弘孝氏が、お得意のティアダウン手法によるスマートフォンの技術動向(写真6)、特徴的な部品技術とFPC技術について、実事例による詳細な紹介の後、5GスマートフォンにむけてのRF·アンテナ技術、チップセットなどの取り組み状況を説明した。

写真6  ティアダウン手法によるスマートフォンの技術動向

 

④ メディカルデバイス向けパッケージと実装技術

    オリンパス株式会社 技術開発部門、医療要素開発本部マイクロ実装技術部長の鈴島浩氏から、医療用内視鏡システム概要、観察波長と観察深さの関係や内視鏡の進化といった技術背景、内視鏡システムから撮像パッケージへの要求、チップ再配列WL-CSP技術の概要とパッケージとプロセス設計、チップ再配列WL-CSP技術の諸課題とその改善法、WL-CSPを応用した医療用CAI撮像モジュールとその特性について紹介した。


4. 長野実装フォーラムとは

 

 「長野実装フォーラム」は、エレクトロニクス実装技術の発展のための活動を行う団体で、実装技術に関する講演会(フォーラム)の開催、会社見学、技術情報の発行・配布、その他の活動を行っている。

 特に実装技術を中核とする「ものづくり」を目標としたテーマを中心に取り上げている。

 当フォーラムは講演を一方的に聞くだけでなく、質疑時間を長く取り、コーディネータが講演の後に、ポイントの確認や興味のある点をさらに明確にし、参加者の理解を深めるよう運営しており、分かりやすいと評判である。

  フォーラムへは長野県内に留まらず、関東圏や広く全国から多くの参加者があり、毎回のアンケート調査では9割前後の参加者が「講演とディスカッションに満足」と答えている。

 「長野実装フォーラム」は1999年7月に長野県工科短期大学校の半導体・実装技術研究会としてスタートし、2007年からは「長野実装フォーラム」として再スタート。

 2009年からは「よくわかる実装技術講座」も開催し、2015年からは長野県テクノ財団の支援を得て活動している。

 代表理事 は(財)長野県テクノ財団:若林信一、名誉理事:傳田精一、他に実装技術分野では世界的にも実力のある理事計15名が企画、運営などを担当している。

 この長野実装フォーラムは、今後も継続的に開催予定であり、参加者全員で議論を交わしていきたい。

写真7 フォーラム会場での質疑の様子


<参考WEBサイト>
https://www.nagano-jisso.com/

 

会社名
長野実装フォーラム
所在地