■電気自動車のバッテリーと太陽光発電との連携が可能

（株）椿本チエインは、電気自動車のバッテリーと太陽光発電との連携が可能なEV充放電装置『eLINK』の展示を行っていた。

同製品は、太陽光で発電した電力が余っているときにはEVに充電し、使用する電力が足りないときはEVからビルなどに給電することで、再生可能エネルギーを効率的に活用し、脱炭素社会の実現に貢献する。使いやすいスマートなデザイン、多彩なシーンにフィットする機能、離れた場所から充電／給電をコントロール、などの特徴がある。

 

■太陽光エネルギーを蓄え、EV車への充電に利用

荏原実業パワー（株）は、太陽光エネルギーを蓄え、EV車への充電に利用できる蓄電池付きEV充電器『EJ-V30K』の参考出品を行っていた。

同製品は、商用電源入力には高圧受電設備を使用しない単相200V電源を利用できる。一般AC充電は3〜6kW出力だが、同製品は蓄えた電力により急速DC充電（CHAdeMO）が可能になる。EV車充電以外にも、設備の負荷に給電ができる。さらに、災害時には蓄電池から施設へのバックアップ電源にもなる。発売時期は、2023年秋ごろを予定している。

 

■マルチユースなバッテリー

本田技研工業（株）は、電動バイクや小型モビリティをはじめ、様々な電動製品に電力を供給する着脱式可搬バッテリー『Honda Mobile Power Pack e:』の展示を行っていた。

同製品は、空になった時は交換することで、充電時間を待つことなく、連続して走行／稼働することが可能。コンパクトなボディに1.3kWh以上の大容量電力を貯蔵するリチウムイオンバッテリーで、使いやすい形状により、様々な用途に対応できる。また、電動モビリティ搭載を前提に、振動、衝撃、温度／湿度などの厳しい使用環境での高い信頼性と長寿命化を実現している。

 

■コンパクトで小回りが利き汎用性に優れる

（株）東陽テクニカは、カナダのSEAMORE Marine社が新しく販売を始めたマイクロ水中ロボット『COHO ROV』の展示を行っていた。

同製品は、他のラインアップと比べ、コンパクトで小回りが利き汎用性に優れている。小型ながら力強い動きが可能で貯水タンクや、水力発電のタービン、船体検査など様々なアプリケーションで利用可能。主な特徴としては、ズーム／チルト付きの前方視認型カメラを搭載、補助ライトを撮影用ボールマウントに後付けすることが可能、浅瀬用GO-PROやバッテリー駆動の追加照明の取り付けに適した補助マウント搭載、現場で交換可能なモータなどの搭載、スキャニングソナーの搭載が可能、などが挙げられる。

 

■落雷現象を発生させない革新的な避雷針

dinnteco japan／サンテレホン（株）は、落雷現象を発生させない避雷針『dinnteco-100plus』の展示を行っていた。

従来の避雷針が雷を「誘導して落とす」仕組みであったのに対して、同製品は落雷現象を「発生させない」性能をもった新型避雷針。接地面と接続された製品の下部はプラス電荷となり、上部は製品周囲の大気中からマイナス電荷を収集し、製品内において中和し続けるはたらきをしている。このはたらきを繰り返すことで、周囲の電界に影響を与え、接地面からのプラス電荷は上昇せず製品に集められるため、雷雲のマイナス電荷との結びつき（落雷現象）が抑えられる。同製品は、NATOカタログ（軍装備品リスト）への掲載をはじめ、日本および海外で、各種特許、規格適合認証を受けている。

 

■全エネルギー帯域の高感度X線分析が可能

日本電子（株）は、全エネルギー帯域の高感度X線分析が可能な『ドライSD Gather-X』の展示を行っていた。

同製品は、同社製『JSM-IT800』（HL／SHL／SHLs）に搭載可能なWindowlessタイプのEDSで、Li-K（54eV）に代表される低エネルギー特性X線を含んだ全エネルギー帯域での高感度X線分析が可能。また、『JSM-IT800』（HL／SHL／SHLs）と連動した安全機能とSEM／EDS統合ソフトウエアにより、使う方を選ばない安心／快適な操作性を提供。さらに、標準WD（7mm）よりも短いWDでの定性分析に加え、試料ステージバイアスを印可するBDモードと組み合わせることで、低入射電圧による高空間分解能EDS MAPの取得が可能。

 

■ペースト材料の高精度塗布のために開発

日本フローコントロール（株）は、ペースト材料の高精度塗布のために開発された容積式キャビティーポンプ（一軸偏心ねじポンプ）『FCPシリーズ』の展示を行っていた。

同製品は、特に研磨剤に強いステーター材質や耐摩耗コーティング剤を用意し、低粘度から高粘度まで幅広い液体に適用する。用途に応

じたステーター材質は、FKM、FFKMの他にアルミニウム、ステンレスなどからも選択でき、あらゆる生産現場で活躍している。

 

■粉体分注に特化した卓上型システム

エーエムアール（株）は、Chemspeed Technologies社の研究開発用自動化システムシリーズである、粉体分注に特化した卓上型粉体自動秤量分注システム『CRYSTAL』の展示を行っていた。

同製品は、分注範囲が1mg〜20gの『CRYSTAL POWDERDOSE』と、分注範囲が0.1〜5mgの『CRYSTAL SWILE』の2種類をラインアップ。どちらも設置面積が45×45cmとコンパクトを実現。また、システム内で複数の粉体カートリッジを自動で持ち替えてウェルプレートや各種サイズのバイアルに直接分注、さらに天秤が搭載されており、分注を行いながら計量が行える。

 

同展示会の次回開催は、秋展として2023年9月13日（水）〜15日（金）の3日間、幕張メッセにて開催される予定。

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