2023年3月15日(水)から17日(金)の3日間、東京ビッグサイトにおいて、第8回 [国際]バイオマス展【春】、WIND EXPO【春】2023(第11回 [国際]風力発電展)、FC EXPO【春】2023(第19回 [国際] 水素・燃料電池展)、第14回 [国際] 二次電池展【春】、PV EXPO【春】2023(第16回 [国際] 太陽光発電展)、第13回 スマートグリッドEXPO【春】、第7回 ゼロエミッション火力発電 EXPOで構成される「第19回 スマートエネルギーWeek【春】」と、「第2回 脱炭素経営 EXPO【春】」、「第1回 サーキュラー・エコノミー EXPO」が開催された。3日間の来場者は、3展示会を合わせて65,196名に上った。
■会期:2023年3月15日(水)〜17日(金)
■会場:東京ビッグサイト
■主催:RX Japan(株)
■CO2を資源として利用し、イノベーション創出に貢献する
(一社)カーボンリサイクルファンドでは、概要と活動内容、会員企業の取り組みを紹介していた。
地球温暖化問題とエネルギーアクセス改善の同時解決を目指し、現在、悪者扱いされているCO2を積極的にカーボン源として利用し、イノベーション創出に貢献していくことを目的に2019年に設立された同ファンドは、今年3月現在で法人177、個人21、自治体11、学術17の合計166の会員を集めている。CO22排出量と、吸収/除去(利用、固定)量をバランスさせることを重視し、循環炭素社会を実現させるために広報/普及活動や、カーボンリサイクルに係る研究助成活動の他、事業支援、政策提言、情報調査などを行っている。
■様々な太陽光発電用架台システムを提案
厦門ホトンスソーラー(有)では、野立や、屋根、カーポート、農業などに向けた様々な太陽光発電用架台システムを、パネルなどを通じて紹介していた。
上部で太陽光発電を行いながら地上で農作物を育てることができる「ソーラーシェアリング架台」は、農作物において人や農機が入ることや遮光率などを考慮しながら、農作業しやすいソーラーリングを設計。発電と農作業を両立し、両面での収益の獲得の実現に貢献してくれる。また、駐車場用架台は、直射日光から車を守るだけでなく、電気自動車の充電も行うことができる。
■太陽光パネルの大量廃棄期に向けたリサイクル技術を開発
(株) トクヤマでは、太陽電池パネルを板ガラスへと再生できる分離方法である「低温熱分解法による廃太陽光パネルの高度リサイクル処理技術」を紹介し、多くの来場者の注目を集めていた。
これは同社独自の「低温熱分解法」によって、解体分離が難しい太陽電池のモジュール部分について、熱を加えて樹脂(EVA/PET)を溶融落下させ、セラミックフィルタ内で完全に熱分解することで、一度の処理でガラス、樹脂、セル、リボンを分離することができる、というもの。同社では現在、北海道の札幌と新千歳空港の間にある南幌工業団地に設けた実験施設において、NEDOとの共同研究プロジェクトとして、ともに事業化研究に取り組んでいる。
■洗浄しづらいパネルにも対応
(株) FIVEWORKSと(株)リブライトのブースでは、産業用/メガソーラー対応の太陽光パネル洗浄に関する展示を行っていた。
砂やほこりなどによって発電効率は低下してしまうが、プロによる本格施工と専用機械による洗浄によって、発電量を平均で3〜5%回復させることができるという。ブース内では、リモコン式太陽光パネル洗浄機『SOLARCLEANO』の実機が実演を交えて紹介されていた。敬遠されがちであった、高所や池の上に設置されたパネルでも理想的な洗浄を実現する、として、相談している人の姿が多くみられた。
■三次元計測で摩耗状況を明確に表現
(株) 苅野では、鋳物などを手掛ける同社の優位性を活かした、摩耗量計測などを通じた設備保全事業を紹介していた。
「三次元測定器による摩耗量計測」は、三次元測定器で設備(製品)自体を計測し、PC上に測定データを取得。新品形状の3Dモデルと比較することで、カラーマップによる視覚的な摩耗量の把握や、最大/最小摩耗部をピックアップし、摩耗状況をより明確に表現することができる。また、定期点検時ごとなどに測定することで摩耗の進行状況を把握できる。三次元測定器はアーム型、広範囲型、ハンディ型など各種を揃えており、摩耗の他にも様々な面でのリバースエンジニアリングのニーズに応えている。
■水素を運びやすくし、応用範囲を広げる
(株) フレイン・エナジーでは、安心安全な水素の貯蔵/運搬に適した有機ハイドライド方式を実用化する小型の「水素貯蔵・供給装置」と、その応用例を紹介していた。この方式は水素をトルエンと反応させることで、メチルシクロヘキサンという常温常圧で取り扱い可能な液体に一旦変換させて貯蔵・運搬したのち、水素をとりだして需要地で活用する仕組み。
ブースでは、水素を使用することでCO2排出ゼロと、食材への付加価値の向上を実現する、(株)H2&DX社会研究所の「水素コンロ」も展示。水素を燃焼させて高温で焼き上げる調理器具で、外側をかりかり、中をジューシーに仕上げ、香りも損なうことがないという。
■脱炭素社会に貢献する評価装置群
(株)チノーでは、脱炭素社会に貢献する各種センシング技術や試験装置を紹介していた。
リバーシブルPEM評価装置(写真右)は、水電解評価/発電評価を装置一台で実施可能。初期試験や耐久試験を手軽に行なえ、計測データを外出先でも閲覧できる他、警報内容をメールで通報。また、温度二重安全停止機能を標準装備している。水電解評価装置(写真左)は、水素発生側は、0.99MPaまで背圧制御可能。発生した水素/酸素流量をモニタリングし、本製品も、収集したデータを出先で閲覧することができる。
- 会社名
- Gichoビジネスコミュニケーションズ株式会社
- 所在地
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