(株)弘輝テックでは、同社のセレクティブはんだ付けシリーズを紹介していた。
卓上型はんだ付け装置『ULTIMA-TRZ』(写真19)は多品種少ロット生産に最適な製品で、多彩なモードの採用によって、手はんだ、レーザはんだの品質を改善し、不良率の低減に貢献する。装置サイズは620W×940L×442Hmmと小型なので省スペースで、対応基板は50W×50L〜250W×330Lmm。廃棄はんだの削減(ドロス減少)を実現するので、材料コストの低減にもつながる。
マランツエレクトロニクス(株)の2番目のブースでは、下面3D検査装置『X02WB-350』を展示していた(写真20)。
ディップ検査に特化した、自立型オフラインの下面フル3D検査装置で、ノイズの少ない3D画像を取得し、安定した検査を実現。①フィレット体積を計測し、はんだ過多・過少の検出、②PIN測長による、PIN高さ不良(つの・部品浮き)の検出、③検査で得られた結果をデータベースへ保存し、画像確認が行えるトレーサビリティソフト「Catch System」(オプション)に対応、などの特徴を有している。
日本プラズマトリート(株)は、剥離防止や防湿などのニーズに応える、大気圧プラズマ装置『Openair-Plasmaシステム』を、デモを交えて紹介した(写真21)。
基材の表面エネルギーを上昇させ、ぬれ性を著しく改善することができるシステムで、ノズル内で発生させた放電エネルギーによってプロセスガス(圧縮空気)が高密度なプラズマ状態となり、酸素ラジカルや窒素ラジカルがプラスチック表面と瞬時に反応し、結合。活性化された表面に、接着剤や塗料による密着性の発現に有効な官能基が生成されており、基材と安定的に結合する。
アルファーデザイン(株)の2番目のブースでは、エントリーモデル・基板防湿材塗布装置『DCF-605PU』を展示(写真22)。
粘度30〜80cpsの防湿剤が塗布可能で、2種の専用ノズルで3〜16mmの塗布幅に対応。ヘッド退避時はバット部でノズル先端の固着を防止する。また、塗布速度・液圧設定により、塗布膜厚のコントロールが行える。同形状基板だけでなく、異形状基板も複数枚の一括塗布が可能である点も特徴である。この他、防湿剤塗布装置『ACM-300L』も紹介。飛散がなく塗布膜厚が均一で、3Dによりぶつからないプログラムを実現する。
マランツエレクトロニクス(株)とKnK(株)の共同出展ブースでは、マランツエレクトロニクス(株)の両面同時検査装置『D22X』とKnK(株)の搬送コンベアの運用例で省人化を実現するシステムを紹介していた(写真23)。
両面同時検査による圧倒的なタクト削減を実現、バーコード読み取り自動幅切り替え(オプション)、NGバッファでの不良基板の自動振り分けの他、検査結果のトレーサビリティ対応(オプション)を実現する、として注目を集めていた。
アントム(株)では、小型搬送タイプ急速乾燥炉『ELNAS-250』を紹介していた(写真24)
基板防湿剤など溶剤の硬化に最適な製品で、上下ともに100mmのクリアランスを確保。高さのある部品が搭載された基板に溶剤を塗布した状態でもそのまま乾燥炉に投入することができる。また、防湿剤における特有の周期については排気ダクトによる臭気回収ができるため、工場内での臭気対策としても貢献する。搬送速度は0.5〜2.0m/分までの調整幅があり、溶剤によりことなる乾燥時間に合わせた選択が行える。
(株)レクザムでは、オートレーザマーカ『Watson QR-800』を展示紹介していた(写真25)。
本製品は、レーザ照射によって、識別情報を基板にダイレクト印字。インライン対応のオートマチックトレーサビリティーシステムを構築できる装置で、QRコードに対応し、限られたスペースで大容量の情報を記録することができる。画像処理技術による位置補正で、狭い場所へもずれることなく印字。1秒間に最大30文字のハイスピード印字によって、生産ラインを止めることなく瞬時に記録できる。また、内蔵カメラが基板の表裏、搬送方向を確認する他、印字した情報が読み取り可能であるかを判断。識別情報の重複を防止する機能も備えている。
TM人事労務コンサルティング(株)は、中小企業・小規模事業者などの生産性の向上のための設備投資など、「設備投資やシステム構築による新製品開発や生産性向上が対象」の「ものづくり補助金」、「ポストコロナ時代に対応する新たな事業再構築が対象」の「事業再構築補助金」の無料相談ブースを設置(写真26)。この窓口では、同社が豊富に有する実例の紹介から、申請を満たすための要件などについて詳細な説明が行われていた。
なお、この展示会の2023年開催は、第2弾が5月18日(水)、19日(金)に福岡県北九州市の西日本総合展示場で、第3弾は8月3日(木)、4日(金)に岩手県岩手郡滝沢村の岩手産業文化センター「アピオ」で、第4弾が11月21日(木)、22日(金)に岡山県岡山市のコンベックス岡山で、それぞれ予定されている。
- 会社名
- Gichoビジネスコミュニケーションズ株式会社
- 所在地
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