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テクニカルレポート
2013.11.29
新たなニーズや使用環境に対応する 鉛のオンリーワン企業
~環境にも配慮した独自の取り組みで事業展開~
ヨシザワLA株式会社

 先端医療関連では、医療診断技術を向上するコリメータの開発に取り組んでいます(写真3)。この製品は、放射性物質から放出される光子が画像機器に入射する時の最初の処理層で、画像の各点が線源の特定の位置に対応するように放射線を制限します。コリメータ自体はもともとある製品ですが、穴がハニカム構造の六角形で大きく、壁圧も厚いものが主流でした。当社としては、穴が小さく壁厚も薄いものを必要とする半導体を対象に開発を進め、穴の形も四角にし、現在では四角い穴の大きさが1.2mm角で、壁厚は0.18mmという製品を開発しています(写真4)。この製品が、第13回千葉ものづくり認定製品(平成24年度)に選ばれています。

 

写真3 コリメータ

 

写真4 角型コリメータ正面拡大図

 

先端科学関連では、粒子のエネルギー測定や粒子の種類を識別し、核物理分野の原子核や素粒子の実験などにおいて利用されるカロリメータの開発に取り組んでいます(写真5)。この製品は、微細な構造を有する鉛とシンチレーティングファイバーの複合体で、粒子線の検出をサポートする有力な装置となります。現在は、ファイバ径:1mm、鉛層間厚み:0.25mm、ファイバ本数:約1,600本を積層したカロリメータを試作しました(写真6)。

 

 

写真5 カロリメータのライト照射例

 

 

 

写真6 カロリメータ

 

会社名
ヨシザワLA株式会社
所在地
千葉県柏市