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テクニカルレポート
2016.04.27
先進的な新工法を採用した定量スポットはんだ付け機『アクエリアス』
導入先の8割が自動車関連という高信頼性を実現
(株)PARAT

 

図14 新製品 インラインタイプ『Hyper3110F1C1』

新製品情報

  卓上形のはんだ付けロボット(図14)に新しいバージョンの新製品インライン用ステーションマシン『Hyper3110F1C1』を今年の4月に販売開始した。

 『アクエリアス』2012年モデルのコンセプトは、量産対応でヘッド側に精密エアサスペンション機能 Fit(F1)と従来の簡易クリーニングでない専用刃具でノズル内面及び端面を清掃するオートクリーニング(C1)を搭載、オープンネットワークを採用した拡張性重視設計となっている。

 精密エアサスペンションFITは基板への負荷が4?10Nに調整でき、従来のワークステージに搭載したスプリング式でない低摩擦空気圧精密制御により、負荷ストロークの変化にも一定の押付力で負荷をかけることができる。

 インライン用ステーションマシン『Hyper3110 F1C1』(図15)を並べれば量産ラインを構築することができる。ブランド名は『オーケストラシステム』(図16)で、1号機が年内に車載部品メーカに納入され、2013年から本格的に販売開始する。

図15 卓上タイプ『Hyper1110FC』

図16 オーケストラシステム

  ノズル内の清掃もインラインで生産中に清掃するC1というオートクリーニングのみならずオフラインでノズル全体をオートクリーンニングする『よみがえり君』(図17)も昨年末に発売し好評を博している。不良『0』達成にはノズルの清掃が欠かせない。ヒュームの発生具合を鑑みながら、生産中のクリーニングやオフラインでの清掃等のインターバルをプログラム化した品質維持管理プログラム(図18)の導入をおすすめしている。

図17 ノズルオートクリーニング『よみがえり君』Turbo

図18 品質維持管理プログラム

今後の取り組み

  今後は以下のような点に取り組んでいきたいと考えている。

1.パワーアップ化  熱引きの大きいパワーデバイスへのはんだ付けが増えている。現状のような尖がったはんだ付けでなく、400℃以下でドーンと熱量を加えられるヒータユニットやノズルの材質、はんだフラックスの選定を含め開発中である。

2.はんだ付け条件のデータベース化によるシュミレーション  数百種類に及ぶはんだ付け評価をしてきた。このデータベースを利用し、基板設計やはんだ付け条件出し、ノズル形状等のシュミレーション化を構想中である。  現状で月に10数件の評価依頼がある。『アクエリアス』でしかできないはんだ付け用評価サンプルをお待ちしている。

 

会社名
(株)PARAT
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