ビジネスコミュニケーションを加速する
BtoB ニュース専門サイト | ビジコムポスト

テクニカルレポート
2014.12.25
低コストで耐久性に優れた気象観測機器
光学/電子工学/機械工学技術を駆使した製品開発
株式会社プリード

御社ブランドの製品についてお聞かせ下さい

  笹本:当社のコア的な製品となるのが、太陽光の直達日射と散乱日射を合わせた全天日射量を測定する日射計になります。当社の日射計は、経済性に優れ、微気象観測に用いるのに適しています。

 『PCM-01型』(写真1)は、地表面上の全天日射量を測定するセンサで、受感部はサーモパイルを使用しているため、高精度/高信頼性/高感度を実現しています。また、『PCM-01型』と日射量表示モニタがセットになったポータブルタイプの『PMO-02C』(写真2)も用意するなど、ラインアップも充実しています。

写真1 日射計『PCM-01型』

写真2 ポータブル日射計『PMO-02C』

写真3 全自動太陽追尾装置『ASTX-1』

  当社の主力製品には、太陽位置センサにより太陽を自動的に追尾する太陽追尾装置という製品があります。全自動太陽追尾装置『ASTX-1』『ASTX-2』(写真3、4)は、直達日射計やサンフォトメータを搭載し、直達光を取り入れるため太陽を自動追尾します。太陽位置センサを取り付けることにより、内蔵CPUで完全自動追尾が可能で、PCは必要ありません。

  さらに『ASTX-2』は、緯度/経度/時間の設定が付属GPSから自動で設定され、ギヤドライブによりメンテナンスも簡単に行うことができます。追尾装置本体には搭載品用の中継入出力があり、搭載品のケーブルを追尾装置本体に経由することで、装置回転時のケーブルの引っかかりを防止することができます。本体を支える三脚ベースは、簡単に取り外すことができ、ポールの上にも取り付けることができます。

  太陽追尾装置は、気象庁に採用されており、直達日射観測装置として日本全国に設置され、また当社の様々な製品にも応用しています。

  それから、先程も少しお話した放射輝度計『スカイラジオメーター』があります(写真5)。この製品は、黄砂や大気の汚れなどを測定する際に用いられ、無人運転が可能な装置です。太陽周辺光および直達分光強度から、大気の粒計分布や混濁度を測定し、計測データはマイクロプロセッサにより処理されPCに記憶されます。記憶されたデータは、『SKYNET』と呼ばれている観測網を通して世界中で活用できます。

写真4 全自動太陽追尾装置『ASTX-2』

写真5 放射輝度計『スカイラジオメーター』

  受感部は太陽追尾装置に搭載され、サンセンサで太陽の位置を捕らえ自動追尾が可能で、捉えた太陽直達光を分光、電気出力に変換し、散乱光データも含めて解析することができます。

 『スカイラジオメーター』は、光学/電子工学/機械工学の技術を集めた装置といえるでしょう。国内の大学や研究機関だけでなく、NASAなどの海外の研究機関にも納入実績をもっています。ラインアップとしては、陸上仕様のほかに船上での観測を目的にした船上搭載型も用意しています。

  そのほかにも、幅広い分野に対応する気象観測機器などの製品ラインアップを取り揃えています。

 

 

会社名
株式会社プリード
所在地
東京都福生市