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テクニカルレポート
2024.01.19
メカトロテックジャパン2023(MECT2023)

西暦奇数年の秋に開催される国内最大級の工作機械見本市『メカトロテックジャパン2023(MECT2023)』が、10月18日(水)〜21日(土)の4日間、ポートメッセなごやにおいて開催された。

毎回、世界最先端の技術の実演展示に挑戦する主催者コンセプトゾーン(主催者企画展示)では、「加工のスゴ技」をメインテーマに“門外不出”である加工技術の一端が披露され、4日間の総来場者数は77,225人を集めた。

■ 会期:2023年10月18日(水)〜21日(土)

■ 会場:ポートメッセ名古屋

■ 主催:(株)ニュースダイジェスト社

 

■高剛性とスピードを両立

(株)FUJIは、高剛性とスピードを両立した複合旋盤『ACUFLEX 400S/400D』の展示を行っていた。

同製品は、Z軸スライドに取り付けピッチを広く配置したリニアガイド、XY軸にはすべりスライドを採用し、高剛性とスピードの両立を実現。また、左主軸は12インチチャックの搭載が可能で、機内スペースを最大限確保したため振り回しが大きく、大ワークにも対応可能。さらに、剛性の高いショートネックと、右主軸のツーリングの柔軟性をもたせたロングネックの2種類のタレットから選択が可能。Y軸つき1タレットの『400S』と、Y軸つき2タレットの『400D』をラインアップしている。

複合旋盤『ACUFLEX 400D』

 

■ワークの複雑化/大型化に対応

(株)三共製作所は、回転軸/傾斜軸にローラドライブ機構を採用し、ワークの複雑化/大型化に対応可能な小型MC向け傾斜円テーブル『RTG500』の展示を行っていた。

同製品は、無人化、ロボット導入へのニーズに対応するため、ワークの自動脱着や着座確認などに使用できる最大13(12+1)ポートのロータリージョイントが装着可能。また、ローラドライブ機構を使用することで加工時のクランプ動作が不要になるため、クランプ動作を伴う従来のウォームギヤ機構円テーブルと比較にして割出時間を1/3に削減できる。

小型MC向け傾斜円テーブル『RTG500』

 

■荷重(ロードセル)とストローク(変位計)の2入力に対応

ティアック(株)は、荷重(ロードセル)とストローク(変位計)の2入力に対応したカラーグラフィックデジタル指示計『TD-9000T』の展示を行っていた。

同製品は、毎秒25000回の高速A/D変換、DIN1/4(92×92)サイズに大型ワイド4.3型タッチパネルモニタを搭載し、上位機種でありながら低コストを実現したハイパフォーマンスモデル。測定中の波形をリアルタイムで確認でき、日常的なモニタリングから加工データの検証まで、幅広く活用することが可能。

カラーグラフィックデジタル指示計『TD-9000T』

 

■パレット/棚搬送を完全自動化

(株)Mujinは、パレット/棚搬送を完全自動化する、走行性能と拡張性を兼ね備えたQRグリッド式のAGVソリューションの展示を行っていた。

同製品は、人手に頼っていた工場内のパレットや棚の搬送作業を自動化するAGV(無人搬送車)。コンパクトながらも高可搬で、QRグリッド式の誘導方式と相まって、生産性の向上に貢献できる。最大積載重量800kgの『T800』と、最大積載重量1000kgの『T1000』の2モデルをラインアップしている。

AGVソリューション

 

 

会社名
Gichoビジネスコミュニケーションズ株式会社
所在地