■宇宙機器の実装規格であるJERGに準拠
カトーレック(株)では、EMS事業への取り組みと、来年年末竣工予定の国内の新工場を紹介していた。
同社では、JIS-Q-9100に準拠したQMSを構築。さらに、宇宙機器の実装規格であるJERGに準拠し、宇宙品質への対応を可能にしており、ロケットのエンジン基板の実装基板など、航空宇宙分野の製品も受託している。
また、同社はEMSの製造拠点を国内外に12工場構えているが、香川県の現工場がほぼフルキャパシティの状況であることに加え、カントリーリスクへの対応など国内生産にかかわる引き合いや問い合わせが多く寄せられていることを受け、新工場を24年年末に竣工させる。現在時点では詳細は検討中であるが、環境に配慮した工場を予定しているという。
■炉内にミスト付着がなく、きれいな状態を維持
(株)弘輝テックでは、新型N2リフロー『VFR-4010N』を紹介していた。
同製品は、生産基板に応じて設定できる特殊遠赤外線パネルヒータを採用した遠赤併用熱風循環リフロー炉で、炉内フラックス溜まりを最小限に抑え、メンテナンス期間を延長を実現。洗浄することで繰り返しの使用が可能な特殊フィルタで炉内のミストを回収するため、炉内にミスト付着がなく、きれいな状態を維持。清掃間隔および清掃時間の短縮化に貢献する。高効率断熱構造によって熱損失を低減し、省電力化を実現するという点も大きな特徴である。
■高度M2M連携による高効率な実装ライン
ヤマハ発動機(株)は、半導体後工程から表面実装工程のトータルソリューションを美しくスマートに実現する「1STOP SMART SOLUTION」の製品群を紹介していた。
これは、電子部品実装関連機器をフルラインアップで展開する同社の強みを発揮したコンセプトで、ブース内では、高度M2M連携による高効率な実装ラインを実現するものとして、115000CPHを実現するプレミアム高効率モジュラ『YRM20』の他、3Dハイブリッド光学外観検査装置『YRi-V』、高効率モジュラ『YRM20R』、3D高速はんだ印刷検査装置『YSi-SP』、高速ディスペンサ『YSD』、プレミアム印刷機『YSP10』などを展示し、注目を集めていた。
■外観検査装置メーカーが開発した多機能レーザマーカー
(株)ジュッツジャパンでは、外観検査装置メーカーとしての強みを導入して開発した多機能レーザマーカー『SPARK-CD』を紹介していた。
基板のどの位置でも高品質な印字が可能な同製品は、基板搬入時に搬入方向、搬入面を自動確認し、検査装置で培った画像処理によって高精度な位置補正を実施。表裏同時印字で2倍の稼働率を実現し、表面と裏面の印字整合性も担保。印字した2Dコードを読み取り照合する他、読み取り結果と読み取り画像をログに保存し、PC制御でファイルの管理も容易に行える。
同展示会の次回開催は、2024年1月24日(水)〜1月26日(金)の3日間、東京ビッグサイトにて開催される予定。
- 会社名
- Gichoビジネスコミュニケーションズ株式会社
- 所在地
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