4. ラボ内に常設された各社製品
以下に、同ラボで実機を使用することができる製品、並びに、そのなかでも特に注目されている製品の特徴をご紹介する。
■ (株)アイビット
(株)アイビットでは、実装基板の裏面キャンセル機能を有する、同社独自の「X線ステレオ方式」を採用した3次元X線検査装置『FX-400tRX』を展示(写真2)。
同製品は、密閉型X線装置でありながら高解像度2μmを達成する装置で、幾何学倍率500倍によって、鮮明なX線画像を取得することができる。従来であれば高価な開放型X線管を用いなければならない試料に対しても同等な画像品質を得られる他、ICワイヤボンディングの接続部、銅ワイヤについても検査可能。プリント基板の内部のスルーホールなども観察できる。BGAの裏面情報をキャンセルしながら、実装基板の上面から下面までを300 層のスライス断面画像として取得でき、X線出力110kV、200μAで銅板(3mm)なども透過。3種のCT方式(VCT、ななめCT、ステレオCT)を選択可能で、チップカウンタ機能も標準搭載している。
この他、3次元CT方式+X線ステレオ方式インラインX線検査装置ILXシリーズも紹介している。小型省スペース対応のX線CTインライン自動検査機で、X線3D-CTスライス検査によりBGAの接合界面の検査が可能。小型基板(70×50mm)からLサイズ(510×460mm)まで対応する。
■ (株)弘輝テック
(株)弘輝テックでは、熟練の職人の不足による「手作業から機械化するケースの増加」に貢献する製品を紹介している。
多彩なモードで手はんだ、レーザはんだの品質改善を実現する、卓上型ポイント噴流はんだ付装置『TakuROBO』ULTIMA-TRZ(写真3左)は多品種少ロット生産に最適な製品で、材料コストの削減、手はんだ不良率の削減、廃棄はんだの削減(ドロス現象)を実現。はんだこて工程の置き換えに適し、操作はワンタッチで簡単に行え、セル生産に対応。予備はんだ槽に載せ替え可能である。
この他、最適条件で高効率にフラックス塗布する卓上型ポイントフラックス塗布装置『SpROBO』ULTIMA-SSP(写真3右)も紹介。軽量、レイアウトフリーな製品で、初期投資にやさしい低コスト設定。ポイント塗布によって、フラックス量の削減を実現する。
■ 日本プラズマトリート(株)
日本プラズマトリート(株)では、インラインで表面処理が可能な大気圧プラズマ表面処理装置『Openair-Plasma』を紹介(写真4)。
この装置は、基材表面の、微細有機物洗浄と改質をすることによって、基材のぬれ性を改善し、コーティングの密着性を高められることから、剥離防止や防湿などの効果を長期的に持続させることができるシステム。防湿コーティング、酸化膜除去、アンダーフィル前処理としての使用に適している。必要ユーティリティは空気と電気のみ(特殊ガスにも対応)。ポテンシャルフリーでダメージを与えず、電子部品・実装基板のダイレクト処理が可能で、はんだ付け性の向上、はんだ付けまでの工程時間短縮を実現する。
同装置については最近、特に日本国内での基板での実績が増えてきたという。
■ (株)日立技研
(株)日立技研は、自動外観検査装置が発見した不良箇所の最終目視検査装置である目視検査支援機『Neoview』シリーズの製品として、目視検査のインライン化で品質アップとコスト削減を両立するインライン型の装置と、AOI後の再検査を一元化し不良の流出ゼロを実現するデスクトップ型の装置を紹介(写真5)。
確認個所をカメラが自動追跡する製品で、自動外観検査機での不良個所に即座に移動し、見逃しの心配がない。また、オプションとして、少ない検査員で検査効率を上げるマルチコントロール機能に対応。複数ラインの検査機を一人で操作可能で、さらに、検査員ごとの負荷状態が適切に管理されるため、目視検査中の待ち時間は最小限に抑えられ、コストダウンにつながるなど、省人化を実現する。
その他にも、複数メーカーのAOIとの接続が可能であるなど様々な特徴を有しており、特に車載部品のエビデンスでの採用実績が多いという。
- 会社名
- Gichoビジネスコミュニケーションズ株式会社
- 所在地
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